がんの緩和ケアを受けられるのは終末期に限らない
10月20日、内閣府が一つの世論調査の結果を発表しています。がん対策に関するものですが、それを読んで、ちょっと驚いたことがあります。がんの緩和ケアはいつから受けられるかという質問に、「がんが治る見込みがなくなったときから」と、22%の人が答えているのです。いわゆる「終末期ケア」と「緩和ケア」を混同しているのです。これは大変な誤解です。緩和ケアは、がんの状態や治療内容などには一切関係なく、がんと診断されたときから受けることができるものなのです。実際、医療現場では、そう実践されています。「まだ自分はがんの終末期ではないから」と、苦痛や悩みを伝えずにいる方が多いようですが、我慢しないで医療サイドにしっかり伝え、緩和ケアを受けながら治療したほうが、治療効果も上がることがわかっています。こちらを参照に、緩和ケアを積極的に受けていただけたらと思います。→「緩和ケアはがん診断時から」回答は半数以下