ボランティアをなさる方へ
若い頃に私は、施設訪問ボランティアグループのリーダーをしておりました。
他にも個人的に身体障害者ボランティアグループの手伝いや、施設訪問などもしておりました。
阪神大震災の時にも、讃岐うどんの炊き出しに仲間達と供に現地に入り、うどんの炊き出しをしております。
今回の震災でも多くの方々が、現地に入られたり、ご自分の居られる所で活動をなさって居られると思います。
老婆心ながら皆様に申し上げたい事が・・・。
施設訪問ボランティアとして、訪問させて戴いていた一つの施設は、「国立療養所○○○○園」です。
この療養所はハンセン氏(ライ病)の療養所で、私達は海岸清掃や誘導柵のペンキ塗り、オムツたたみ、、雑草刈りや病棟訪問などを一週間行っていました。
この療養所には他にも多くのボランティアグループの方々が来られていましたが、私達はテントを持ち込み、自炊をして園に迷惑を掛けないようにしておりました。
実は多くのボランティアの方達は、当然のように宿泊所を提供して貰い、給食まで要求していました。
園に迷惑を掛けて、患者の皆様に活動するのは・・・?と疑問に思って居たのが事実です。
もう一つは、養護施設「○○園」で、親の都合で一緒に暮らせない子供達が暮らす施設です。
ここでも、隣の公民館を借りて一週間活動をしておりました。
ここでは、園の子供達との食事の時間も大切ですので、申し訳ないと思いながら園の給食をお願い致しておりました。
勿論、私達の分の食費を持参するだけでなく、お米も持って参加していました。
ここも多くのボランティアの方達が来られています。
しかし、ある時主婦のグループの方達が、子供達と私達が遊んでいた食堂に入って来るなり、目の前の子供を抱きしめて「貴方のお父さん、お母さんはどうしたの?!!」と聞いて、泣き始めるのです。
子供達はきょとんとして揺さぶられていました。
神戸では、バスとトラックで現地へ震災の一週間後に入り、我々はバスの中でで寝ましたし、うどんに使う飲料水はタンクに入れて準備していました。
食事は勿論、そのうどんばかりを一日三食食べる事になりました。
讃岐の人間は、うどん三食は当たり前ですが・・。
ボランティアをなさろうとする皆様、どうか訪問先に迷惑の掛からないように、周到な準備を行って、寝る場所や自分達の食事を準備して活動してください。
そして、訪問先の方達の心を暖かく支えてあげるべきで、上記のように、逆に悲しみなどを掘り起こすような事は謹んで戴きたいと思います。
他にも申し上げたい事は山ほどありますが、上記の点はご留意下さいますように。
現地や活動を行って居られる場所でのご活躍をお祈り致します。
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最終更新日
2011年03月24日 14時59分27秒
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