2011/04/08(金)09:03
丸亀市沖の本島の「お大師参り」
お知らせ
一昨日の6日、丸亀市沖の本島では「お大師参り」が有りました。
丸亀市本島町のこの島は、かつては塩飽水軍の本拠地で、豊臣秀吉の朝鮮出兵に水軍として従軍し、韓半島の戦いで戦死した水軍兵士を弔う為にこの行事が始まったとされています。
瀬戸内海の島々には、有名な小豆島の「島八十八カ所」の様に、多くの島に八十八カ所が在ります。
本島の「お大師参り」は、その八十八カ所参りではなく、本島三十三霊場の三十三カ所参りになります。
この習慣は、毎年旧暦の3月4日に島民達が浄財を集めて、お参りに来る人達をお接待する行事です。
今回も島の至る所で、菓子や甘酒、小豆ご飯や団子汁などを参拝客に振る舞っています。
四国八十八カ所を回った経験のある方々は、四国の各地でお遍路さん(八十八カ所巡礼者)に対するお接待の事をよくご存じだと思います。
瀬戸内海に浮かぶ島々の八十八カ所や三十三カ所の巡礼でも、同様に暖かな気持ちが籠もったお接待に巡り会えます。
本島は豊臣秀吉から島の自治権を保証する朱印状を得て、人名制度の中心となる島です。
人名から選出された4人の年寄に依って塩飽水軍の政治が行われ、その政治の中心となるのが「塩飽勤番所」と云う政所(まんどころ)です。
他にも笠島地区という、国選定の伝統的建造物群保存地区なども有りますので、機会が御座いましたら是非、丸亀市にもお越し下さい。
それからご存じですか?幕末の時にアメリカに渡航した「咸臨丸」の水夫達は、この島の水軍の水夫だった事を・・・。
下記に本島を紹介するリンクを記載致します。
「本島」:本島(ほんじま):丸亀市
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お大師まいり(本島)