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カテゴリ:まんが総合
トーマの心臓をともだちに借りて読み直しました
(加えてその他トーマ関連を含んだものもある短編も) 詩的で、脆いからこそ美しい「彼らの世界」 少年たち独特の瑞々しさがあるお話です 萩尾望都先生の描くものは他に、ポーの一族とか、11人いる、とかかな やわらいかい水のなかにひたひたと 体を濡らしていく感触っていったらいいのか すーっと体に、絵も詩も話もぜんぶ染み込んでいった トーマに出てくる子はどの子も好きですが 私が特に好きなのは、トーマとオスカーです。 遠い昔私の心を掻っ攫って去ったオスカー…! 花のように愛らしいトーマ…!もうどうしたら!(黙れば) ことの始まりはトーマの死からはじまる それが当時、もう少し小さかった私には衝撃的でした 振り返られもしなかった行方知れずの愛の為に、死んだトーマ 時間をかけてじっくり、じっくりと彼の死が意味を持つものになる時 ユーリは救われ、罪深い自らがとっくのとうに神に許されていたのだと知る 他からの差別や自らに対する戒めでがんじがらめのユーリ 全てを知っていても見守ってやることしかできないオスカー ユーリの信頼を失い、突き放されもユーリのことを想い死にいたるトーマ そしてトーマに瓜二つで、負けん気と勝気でユーリにぶつかっていくエーリク。 これらを取り巻く全てがうつくしく、彼らの世界をつくる まるで文学作品のような作品だったと読み終わっておもいました きっといつまでも、 いろんな人たちに大切にされるであろう作品だ そんなふうに読んでいておもいました 笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.14 02:28:46
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