友を忘れない
ぴょん子ちゃんには常々話していることがある。二高のクラスメイトや部活のチームメイトとは仲良く過ごして友情をはぐくむことが大事だ、生涯の宝になるぞ、と話している。これはいくらお金を出しても手に入れることはできないものだからな、とも。 自分にも二高時代にクラスメイトや部活のチームメイトとたくさんの思い出を刻んだ。 中でも忘れられないのはⅩ君だ。中学校も同じだった。二高1年の夏休み、西公園の市民図書館で数学の宿題が多すぎて閉口しながら一緒に宿題をやったり、文理予備校に化学の講習に行った。 そんなⅩ君は15年前、東日本大震災で津波に流されて亡くなった。特徴のある氏名だったので、朝日新聞の被害者一覧で彼の名前を見つけた時は本当にショックだった。それも4月の下旬の時期だった。 彼を忘れず、彼の分まで人生を充実させて生きようと思っている。自分は震災の日がやって来るたびにⅩ君の話をぴょん子ちゃんにしている。私は二高で一緒に過ごした友のことを忘れない。