テーマ:ドライブ・小旅行(1713)
カテゴリ:旅行記
せんだって日記にせんだって書いた女子高生のH山さん(仮名)と遊園地に行きました。
誕生日のお祝いです。正確には、誕生日のお祝いをすると言っておいて軽くブッチしたことの、数か月遅れの償いです。 女子高生にとって、富士急ハイランドは行きにくい場所です。ランドやシーと比べても格段に交通手段の選択の幅が少ないのですね。 なので、僕が車で連れて行くと固く約束していたのです。 僕は絶叫マシンが全然ダメ人間なのです。富士急ハイランドのアトラクションの特徴は「過剰」です。速さ、高さ、角度、回転数、時間、すべて過剰にチューニングされているのがこの遊園地の売りなんです。過剰というか「しつこい」とも言えるな。30分歩く絶叫お化け屋敷なんてしつこくて過剰以外のなにものでもない。キッズ向けのローラーコースターでさえ、恐怖そのものでした。 なので、H山さんが絶叫マシンに乗る際は絶叫マシンが平気な妻が付き添うことになります。 つまるところ、女子高生にオゴリまくるオッサン、それが僕です。 いや聞いてくれ。 俺の絶叫マシン嫌いを克服する目的もあったんだ。 だからトンデミーナには乗ったんだ。 トンデミーナとは、アルプスの少女ハイジのオープニングにあったハイジのブランコ、あの座面が50人乗りの回転する円盤になった拷問器具と思ってくれ。二軸回転の振り子運動。振れ幅は270度くらいかな。最大角速度も100キロ越え。オーバーハングするブランコなんて乗ったことないよ。でも、富士急において二軸回転運動ならまだマシだと思ったんだ。だからここから始めて徐々に慣れていこうと思ったんだ。 最大角度に達するまでは楽しむことができたんだ。でもなにしろ過剰でしつこいものだから、長すぎるピークタイムに普通に飽きて、飽きたことに気づいてしまったら今度は酔い始めたんだ。楽しくなくなってからすぐにきもちわるい。マシンが止まってハーネスが外れてからも動くことが出来ず、H山さんに心配される始末。俺の顔は血色を失って真っ青というかグリーン。体温も下がった気がする。 絶叫リハビリ、失敗。 H山さんには妻とふたりで乗りたいものに乗っていただき、その間に僕は富士急ハイランドを散歩します。あちこちから聞こえる絶叫を聞きながら春の山道を歩く。 だいたいの乗り物は平均して一時間待ちなもので、朝から行っても乗りまくることは難しいのです。やはり相当待たされる。散歩の時間はたっぷりあるので、僕は富士急ハイランド散策のベテランになってしまいました。 ぶん回されるコースターからテカテカした顔で降りてきた妻とH山さんは開口一番「おなかすいたー♪」と元気のよろしいお言葉。あれだけ回転した後で、なんで食欲があるんだろう。 散歩しながら考えたのだけど、高いところからゴムボートで流されるアトラクションなら僕も乗れる、気がする。せっかく来たんだから、一緒に乗るのが少なくては申し訳ないですし。 ナガシマスカというライドに乗ろうと提案しました。 合羽を着て水をかぶりながらゴムボートの上のコーヒーカップに乗って流れ下るという気の利いた乗り物です。過剰。 あんなの、長瀞と思えばいい。ラフティングなら拷問ではなくスポーツだから。スポーツなんだからね。 二時間待ち。 日陰で並ぶので寒くなってきて、このうえで水をかぶるのとかマジ勘弁な雰囲気。 午前中に三人で軽く歩き回ったときに、合羽を来た人たちがなんだかすごくぐったりしてテンションだだ下がりな様子を目にしたんですが、このライドが原因なのでしょうか。つらいマシンなのでしょうか。 僕らが乗ってるボートがベルトコンベアで高いところに持ち上げられ(実はここがいちばん怖い)、ぐるぐる回りながら(丸いし、重心が高いのですこぶる揺れる)滝から落ちたり激流を下ったり水をかぶったり、ビニール合羽の尻がすべって体は安定せずフードは脱げスニーカーと靴下は濡れ。 ああ、これなんだかすげえ楽しい。 夏だと最高かもしれない。渦潮とかトンネルとか滝つぼとか、コースデザインがマンガみたいでいいですね。なにより、しつこくないのがいい。もう一回乗りたいってところできちんと終わるなんて、富士急では珍しいのです。 H山さんも妻も大喜び。僕はウェットティッシュよりもウェット。 春とはいえ夕方近いので、濡れた僕らはすっげえ寒い。よくできたもので、近所に豚汁の屋台があるのです。散歩の時に見つけてたのです。一杯の豚汁を三人でいただき、屋台のおばちゃんを泣かせます。他のお客も髪が濡れているナガシマスカ客。水をぶっかけて、温かい豚汁を買わせる。ちゃんと考えられているんですな。 もう一回くらい絶叫マシンに乗る時間はあったんですが、H山さんも妻も、なんかもう疲れたみたい。 待ちくたびれるのもあるけど、いちいちしつこい富士急クオリティで満腹なんすね。観覧車さえ乗りたくない感じ。 H山さんのバイト仲間や部活の連中への土産を買い漁って帰ろうか、と。 そこでもおごろうと「なんでも買ってあげるよ」つってなんだかギラギラしてたら「自分で払う」って言われました。躾がいいんですかね。昼食の「おなかすいたー!」と、今の「自分で払う」の違い、わかりますか。 とにかく楽しんでくれたようでよかった。 「また連れてってください!」ってメールが来たぞ。 ああ、この日記はなんかもう自慢話です。悪かったな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私だって、妙齢の男子コーコーセーとデートしたい。
知人の息子を借りるかあ……って、おかあさんモードになっちまうよお(涙)。 (2009.04.07 06:21:08)
acoyoさん
うっはっは、なんかスミマセ~ン(笑)。 知人の息子借りて男子高校生とデートすりゃいいです。高校生活は短いんです! 三年しかないそれは青春です。あいつらマジで忙しいうえに、こっちのことは後回しだからちゃんとアポ取らないとなにもできずに三年過ぎますよ。 僕らもヘボい擬似親子旅行みたいになりましたが全然気にしないです。視野が狭くなってたからね! 悪かったなw。 (2009.04.07 21:34:04) |
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