テーマ:ドライブ・小旅行(1713)
カテゴリ:旅行記
だいたい半月くらいの月がきれいな夜ですからタヌキの話でも。
盆に田舎に帰省して。 地方というのは車が無いと生きてけない構造になっているので、基本的に車移動なんすよね。 田舎に住んでるときには、タヌキなんか見なかったから、存在を意識したこともなかった。動物園や図鑑、テレビの中でしか見ない生き物だった。 今回の帰省ではかなり見たね。 たとえば朝。山を切り開いたバイパスの上に赤黒い染みとタヌキの轢死体。深夜のトラックに轢かれたのだろう。もはや半身あるだけのぶんぶく茶釜である。 たとえば高速道路のループをぐるーっと回った先に突如出現するタヌキの轢死体。数羽のカラスがはらわたをひっぱっていたりしてビビりブレーキを踏む。ABSが作動する。 たとえば高原を突き抜ける気持ちのいいワインディングのカーブにどでんと横たわるフレッシュなタヌキの轢死体。仰向けになってさわやかな風に毛皮を撫でさせている。遠くの尾根では発電用風車がゆっくりと回っている。 タヌキの八畳敷きとはよく言ったもので、タイヤで薄く延ばされたタヌキの染みは、八畳くらいに広がる。いや、語源は全然そうではないのだが。 轢かれた死体をいっぱい見たことでやっと、実家の近くにタヌキが棲んでいることを意識できたという。 田舎育ちっつっても、タヌキさえ見たこと無かったんだなオレは。 昔の人は、お話に登場させたり、タヌキ汁って言葉があったり、人を馬鹿したり、腹鼓だったり、毛皮を使ってアレしたり、どんだけ身近な生き物だったかって思う。もうどんだけー。 東京じゃ、練馬で生きたタヌキがマンションに巣食ってるとかいう映像もあるってのに、田舎では死んだタヌキしか目にしない。それを木の葉でちょいと隠す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.12 01:44:56
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