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2011.01.11
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カテゴリ:カテゴリ未分類
去年の話だけど、敬愛する仲里依紗が出るってことで映画『時をかける少女』(http://tokikake.jp/indexp.html)を観に行った。


僕は進研ゼミのCMで「数学終わったらスイカ」っつってた時からの仲里依紗フェイバリットラーである。アニメと実写で『時かけ』を制覇した里依紗の「時かけ女優」の姿を見たいと思うのも無理はないだろう。


そして僕は『時をかける少女』というテーマは何度でも使われるべきだと主張している。アニメでも映画でもドラマでも、新人監督の腕試し的な場に、あるいは登竜門として、『時かけ』というお題がジャカジャカ使いまわされればいいと思っている。少女がタイムリープして通過儀礼的な冒険をするお話であればそれは【ジャンル:時かけ】だ。傑作から名を上げる者もいていいし、そこには失敗もあっていい。そう。失敗があっても【ジャンル:時かけ】は傷つかない。


ネタバレするので、以下注意。





























違和感というのか、これが21世紀の映画だったのだろうかという観客サイドのタイムリープ感に目眩がして面白かったです。


これまでの『時かけ』はタイムリープの原因は未来人が持ってきていたけれど、本作はお母さんがタイムリープ薬を“発明”するというSF的にひじょうに意欲的な出だし。
タイムリープのCGの奇妙なダサさはルネッサンス期の前衛のようでした。


登場人物の動機付けがよくわからず興味が右往左往した記憶があります。とくに人探ししないといけないはずの里依紗が自主制作映画の手伝いに夢中になっているところなど、もどかしくてしかたがありませんでした。


そう。


新人監督のデビュー作で「自主制作映画をつくる若者」を描くのは社則で禁止にしていただきたいです。
ばかじゃなかろうか。
高校生が書いた高校演劇で演劇部の話を描いたものは知ってるけれど、これは全国ロードショーされるプロの作品ではないですか。
マンガや小説で、新人のデビュー作がそんなふうな痛々しい自伝的なものなどありますか。映画だけですよ。
映画というメディアはかようなまでに古臭いノスタルジアや安いナルシシズムを許してしまうものなのでしょうか。
監督てめえ何様だオメエのダセェ青春なんか知ったことかクソくらえと思いながら仲里依紗の姿を観ることになろうとは、悲しいです。
がんばっている俳優たちがかわいそうじゃないですか。


しかし仲里依紗は走っていました。
あのひたむきな表情で。あの良い姿勢で。
本当にいいんだよな。
仲里依紗主演『時をかける少女』は春休みのアイドル映画です。
彼女の走る姿、それが映画です。
彼女が泣く、それが映画です。
ここまでくればもう仲里依紗は倉岡銀四郎なみのスターです。


仲里依紗の姿に充分な動機と破綻の無いストーリーを与えたらそれだけでよかったのに、制作サイドの歪んだ自己愛と映画村の田吾作センスをてんこ盛りにしたせいで役者がみんなかわいそうな感じになった映画、そんな感想をもちました。


新人監督デビュー作で自主制作映画マニアの若者がメインとか、絶対のタブーでしょう。映画屋の正気を疑う事実です。21世紀に作られた映画なんです。


しかし【ジャンル:時かけ】は失敗を許すもの。里依紗の実写がこうなってしまったのは本当に残念ですが、僕は次の「時かけ」に期待します。





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最終更新日  2011.01.12 02:17:29
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