戦国ジジイ・りりのブログ

2017/05/14(日)23:44

カリー探偵団12/189~196

カリー探偵団(13)

では、今回もご当地モノから。 まずは豊後人の義兄の帰省みやげ第三段↓。       【大分県産の「乾椎茸」は品質、生産量ともに日本一を誇り、「豊後の国おおいた」を  代表する特産品として、その名は海外まで広く知れ渡っております。本品は椎茸専門  農協である当組合が厳選した肉厚の「若芽どんこ」をまるごとじっくりと煮こんだ  オリジナルカレーです。  自然素材の旨みを最大限に引き出すために乾椎茸をじっくりと戻し、肉や野菜と一緒に  時間をかけてコトコトと煮込み、手間暇かけて仕上げました。ご家庭で温めるだけで  美味しく召し上がれます。お子様からお年寄りまで、馴染みのある椎茸とカレーの調和を  是非ご賞味ください。】  (箱裏解説より) 豊後といえば大友宗麟か「どんこ」かってね(←いちおう戦国ジジイ)。 姉が豊後人に嫁いでから、あちらのおうちからはよくどんこを戴きましたが、 カレーにするとさすがの肉厚も見かけフツーのシイタケ程度にまで縮まってしまう。 まあ下品な例えをすれば、20歳台の頃はピチピチの巨乳だった姉ちゃんが、 70歳になる頃には自慢の胸もすっかりしょぼんでしまったみたいな・・・ まあでもね、元が肉厚なので、煮込まれてしょぼんでも噛みごたえは充分ある。 文字通りどんこが主役のおいしいカレーでございました。 さて、前回函館の五島軒のカレーを取り寄せたことを書きましたが、 早速いくつか食べてみました。 まずはこちら↓。        これを最初に選んだのは、箱の表面に  【創業より幾星霜、大正期に二代目が完成させ本店レストランで今日まで   愛され続けてきた当社伝統のビーフカレー】 とあったからで、スタンダードをまずいってみようと思ったからです。 箱裏には「五島軒 歴史散歩」という文章がある。  【イギリス風カレーと二代目若山徳次郎   イギリス風カレーは、二代目店主、若山徳次郎が帝国ホテルで修行して   帰郷した後、改良を重ね、大正時代に完成しました。以来、弊社を象徴する   献立として、高い人気を保ち、今日に至っております。二代目は、オーナーシェフ   として生涯厨房に立った人で、五島軒におけるフランス料理と洋食の礎を築き、   多くの献立を残しました。   フランス産のモリーユ茸のかわりに椎茸を使用したシチューソースを考案したり、   鮑のクリーム煮、鮭のパイ包みや、フレッシュトリュフのバターソテーなど、   従来なかった斬新な料理で人々の味覚を楽しませたと言われております。】 ふんふん、帝国ホテルでね・・・ イギリス風ってのがどんなもんかはわからないけど、欧風カレーってカンジなのかな? で、食べてみると、特にこれといった特色はない。 でもそれは別に悪い意味で言う訳じゃなくて、ヘンなクセがないってゆーか、 食べやすいっていう意味でね。 悪い意味どころか、日本人的王道カレーとでも言った方がいいような、素直に 「マジうんめえ~」 と言えるカレー。 さすが、本店で伝承される味といったところでしょうか。 そりゃ~、レトルトよりは店で提供されるカレーの方が美味しいでしょうけど、 わざわざ函館まで行かなくてもこれだけのものが食べられるんだから、 タブーを破ってお取り寄せした甲斐があったというもの。 540えん。 次に食べたのがこれ↓。        これは「究極の味シリーズ」だそうで、他のカレーも沢山ある中で 早い段階で究極モノを食べるのもどうかと悩んだのですが、 なにしろパッケージを飾る絵が        ちょっとカピタンちっくだからさ(笑)。 カピタン達との妄想座談会はまださわりの段階でしばし中断したままですが、 別に興味を失った訳ではございません。 ただ、あれ書くの結構大変なんでね。 カピタン達の食事風景を描いた絵は色々ありますが、 まあ似てはいるもののこれは出島の商館員を描いたものではないでしょう。 というのも、  【弊社は初代店主若山徳太郎が、ハリストス正教会でロシア料理とパン作りを   学んだ五島英吉と共に、明治12年に創業。明治19年の大火後フランス料理店   として再出発し、以来今日迄洋食やカレー、洋菓子など多彩な味を皆様にお届け   しております。】  (箱裏の紹介文より) だそうで、ロシア系料理が出発点だったようですね。 日本のいわゆる「開国」は「いやござんなれ」(1853年)のペルリ来航を きっかけとするとは教科書で習うところですが、それ以前、 19世紀を迎えようとする頃から日本近海への外国船の出没が増えたようです。 単発的なものはもっと前からあるにはあったけどね。 座談会の登場人物でいえばちょうどドゥーフが日本に滞在した頃、 イギリスやロシアからの圧力も強くなってきて、幕府が通商を認めていなかった 外国人との交渉には出島のカピタン達も幕府に協力してことにあたったようで、 結構その過程は感動的なものがありますが、 ドゥーフ:そうだろう?      我々の献身的な協力を忘れないで欲しいな。 りり:うわっ!ズーフさん!!    よそのシリーズにいきなり割り込まないでください!!    それに、献身的は確かに認めるけど、オランダが日本貿易を    独占したいっていうヨコシマな思いもあったでしょ~? レフィスゾーン:え~、そーゆー言い方は傷つくなあ。 ケンペル:それよりお前、いつまで我々を待たせる気だ? り:あ~、はいはい、わかってますって。   でも、皆さんと違って生きてる人間は色々と忙しいんですよ。   もうちょっとしたら戻りますから、あのレストランで   待っててくださいよ。 ツュンベリー:しょーのない奴だなあ、まったく        もうケガしたくないから、戻ろうか。   (「ガイジン達の夕べ」参照) ・・・てことで、1793年のラクスマン函館入港があり、 1858年には函館に初のロシア領事館が置かれた地理的関係などもあって、 ロシアと関係の深いお土地柄なので、そちら系の絵じゃないかと思われます。 んでカレーに戻りますが、  【このカレーは、1904年に英仏協商を成立させたイギリス国王エドワード7世を   称えてその名をつけたフランスの古典料理をヒントに、厳選した北海道産の   SPFポークと、野菜、乳製品をふんだんに用いたクリーミーでコクのある   欧風カレーです。通常のカレーの中辛よりやや甘口ですので、お子様にも好適です。】   という説明がついております。 で、お味はというと、ホントにポークカレー。 ポークカレーなんだから当たり前だろうとツッコミを入れる方もおるでしょうが、 フツーのレトルトのポークカレーってビーフに比べてパンチが弱いというか、 おとなしめなカンジなんだけど、これは口に入れた瞬間 「お~、ポークカレー!!」 ってカンジ。 ・・・それじゃわからない? わからなかったら、ぜひ食べてみてください。 とにかく、ポークの旨みの強いカレーだってこってす。 とはいえ、実は具は野菜がゴロゴロと入っていて、 「あり?野菜カレー? 確かポークカレーって書いてあったような・・・」 ってぐらい、野菜が多い。 もちろんお肉も入っていてそれはそれで美味しいんですが、 具材だけでいえば野菜が主役のカレーみたいなカンジ。 たぶん、そういう点でもお子ちゃまが食べやすいんじゃないかな。 (野菜ギライの子は除く) 486えん。 んで、五島軒第3段がこちら↓。        「函館限定」とあるのに、柏にいながらにして入手できるというこの矛盾・・・ しかし、海を越えなくても食べられるのはありがたい。 この「明治のカレー」は  【明治12年創業当時の初代若山徳太郎のカレーを高品質な北海道産SPFポークや   吟味した材料にこだわり再現。本格レストラン雪河亭自慢のプレミアムカレーです。】 とある。 「レストラン雪河亭」ってのは、本店のことらしい。 具は例によっていっぱい入ってるけど、同じポークカレーでも 2番目に食べた「究極のまろやかカレー」とは違ってお肉が主役。 これもポークの旨み満点で実に美味しい。 旨みぎっしりなのは、ルーを真空パックから絞り出した時点でわかる。 だって、ルーがプルプルしてるんだもん。 実際、食べてみると肉の旨みや脂ががっつりルーに溶け込んでいて、 やっぱりねってカンジだった。 が、プルプルの脂身も大きいまま結構入っているので、 脂身が苦手な人にはちょっとキツイかも。 わたくしは脂身は好きな方ですが、後半はちょっちキビシかった。 まあ、真正の肉カレーだと思っていただければ・・・ 540えん。 五島軒はここまでで、次はこちら↓。        イオンの「四国味めぐり」コーナーで入手した3つのうちの最後がこれ。 オリーブのカレーという訳ではなく、  【日本のオリーブ栽培発祥の地であり、100年を越えた歴史を誇る、   香川県・小豆島オリーブ。瀬戸内の温暖な気候風土のなかで、古くから   育まれてきた讃岐牛。二つの歴史が融合し、香川県だからこそなし得た   プレミアム黒毛和牛。県木・オリーブ搾り果実を与え育て上げた讃岐牛。   それが「オリーブ牛」です。】   (箱裏の説明文より) オリーブを食って育った牛さんのお肉を使ったカレーってことらしい。 税込780えん。 バリィさんのカレーは585円、カツオ人間のは750円なので、 3つのうちでこれが一番高い。 高いカレーというのはもはやギャンブルに等しく、 買ったはいいけどはたしてお値段に見合うお味なのか、食べるのに勇気がいる で、味わって朝カレーしたけど・・・ 美味しいですよ。 美味しかった。 ただ、お値段を考えるとどーも・・・ せっかくだからオリーブそのものを入れても良かったかなって気もした。 五島軒のカレーも500円台のものがほとんどなので、 スーパーに並ぶレトルトよりはお高めだけど、 正直言って五島軒のカレーの方がコストパフォーマンスは抜群に良いよなって思った。 さて、御当地系は以上。 生協でナンを売っていたので、今度はこれでカレー弁当しました↓。        4種類あった神田カレーグランプリシリーズのうち、これがラストで 「100時間カレー B&R」さんの「欧風ビーフカレー」。 (B&Rさんの場所はこちら) まず、色が黒い。 ブラックカレーってカンジ。 原材料の欄には、肉を抑えて「ソテー・ド・オニオン」がトップにきてるから その色なのかね。 辛さはお店の中辛を表現していると書いてあるけど、S&B基準の辛味順位表では 5段階のうち甘めの「2」に相当するらしい。 確かに、見てくれはスパイシーな感じなのに甘かった。 でもそれは「辛さを抑えた」お子ちゃま向け風に作られたという甘さではなく、 ほどほどスパイシーなんだけど、一方で強い甘みもあるという印象。 結構コクもあっておいしかったです。 次はこれ↓。         「10」できのこのホクトさんの別のシリーズを見つけたことを書きましたが、 その1つめがこれ。 「デュクセルソース仕立て」ってあるけど、どんなソース?と思ったら、 【玉ねぎやマッシュルーム、セロリなどをみじん切りにして炒め、 ブラウンソースを加えたソース。 】 (weblio辞書より) だそうな。 以前紹介した2つのきのこカレーもきのこ満載だったけど、 こちらもやはりきのこのボリュームがすごい。 原材料を見ると、エリンギ・ひらたけ・マイタケ水煮が入っているらしい。 きのこ好きには満足のいくひと品でございます。 399えん。 最後はこれ↓(228えん)。        辛口カレーに目覚めたわたくしでも、相当辛いことはわかっているので なかなか食べる勇気が出なかった。 それより、冬季限定だという5倍カレーの方を先に食べたかったんだけど、 あいにくどこのお店にも5倍は置いてなかった。 それでも、最近になってコープで5倍のブラックカレーが出ていたので ようやく5倍をゲットすることができた。 で、まずはそれを食べたあとに・・・と思ってまた延期してたんだけど、 最近暑い日もあるようになってきたので、これ以上暑くなってから20倍を食べたら 大汗をかくのは目に見えてるし、きっと食べる気すら起こらないだろうと思って 先に20倍を食べることにした。 ・・・もう、やめときゃよかった~と思う辛さでした。 いやもう、辛いなんてもんじゃ~ないんだっぺ。 一口食べて 「無理!!!」 と思ったので、牛乳を大量に投入したものの、それでも辛くてたまらない。 辛いのが好きな母親に、牛乳のかかってない部分を食べさせてみたら、 さすがの彼女もあまりの辛さに笑ってました。 実は少し前、コープに30倍のが出てるのを見たんだけど、 それにチャレンジしようなんて気はさらさらなかったので買うのは見送りました。 箱裏の「辛さレベル」にはまず「幼児」があって、その上に5段階ある。 その上が「大辛」でこれが10倍。 「大辛」の上が「超辛」で、これが今回の20倍。 「超辛」の上は何も書いてないけど、「激辛」とでも言うのだろうか。 30倍なんて、もはや人間の食べる辛さじゃないッス。 「やっぱ30倍買わないでよかった~」 と思ったのは言うまでもございませぬ・・・ にほんブログ村

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