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心のトレーニングセラピー ハートセラピー

心のトレーニングセラピー ハートセラピー

ハートセラピーとは?


●問題や病気の原因は、うれしさの否定

ハートセラピーでは、【うれしい気持ちの否定】を、さまざまな問題や病気などの原因と考えます。

例えば、昇進を望んでいた人がいざ昇進すると、そのとたんに落ち込んでしまう(昇進うつ病)とか、
結婚や出産をした女性が、その直後に自律神経失調症になる(マタニティブルー)などの現象は、
昔からよく知られています。
それぞれ「責任の重圧によるストレス」「未熟な性格に基づく適応障害」等と解釈されてきました。
しかしそうした解釈が正しいかどうかは全くといっていいほど確かめられていません。

こうした例の場合、昇進や結婚などは、うれしいという感情をもたらすはずです。
しかし、発病した場合は感情としてのうれしさはまったく起こっていません。
しかもほとんどの場合、うれしくないことを自分に説得する理由があるので
(例えば、自分は人の上に立つ器ではないから。腐れ縁なようなもので結婚したから。など)、
一見しただけでは矛盾は見当たりにくいのですが、必ずどこかに矛盾が潜んでいます。
つまり、こうした場合、結婚や昇進などうれしい出来事にまつわることが発症の原因だと
考えた方が自然なわけです。

原因に関係する出来事は、必ずしも大きい出来事とは限りません。
というよりも、むしろ小さい些細な出来事の場合の方が多いといえます。
大きい出来事なら、少なくとも周囲からは原因が推定しやすいのですが、
小さい場合には、ほぼ確実にその記憶が消えていて、
そのため、真の原因を自分から特定する事はありません。

また、一見するとうれしいという感情を起こすようには見えない出来事の場合もあります。
例えば、お互いに遠慮しあう間柄にある相手(見合い結婚して間もない夫婦など)と初めて口論した時などです。
これも症状が発現した場合には、実は本心ではうれしかった事が、多くの例で確認されています。
(「心理的な距離が近くなったうれしさ」ということのようです。)

このような原因論から、ハートセラピーでは、
うれしいという気持ちをはじめ自然な(自分の本心に素直な)感情を作ること(演技)によって治療を進めていきます。
ところが、患者さんは、それに「抵抗」し「拒否反応」を起こします。
しかし、そうした抵抗を乗り越えようと努力しつつ「演技」を繰り返していくと、
(相変わらず感情は出来ないのですが、)
少しずつ素直な気持ちが(主に行動的に)現れ、症状は次第に軽くなり、再発もしにくくなっていきます。

●感情の演技とは?

ハートセラピーでは、うれしいという気持ちをはじめ自然な(自分の本心に素直な)感情を作ること(演技)によって
治療を進めていきます。
「感情の演技」は、問題の原因に関係する出来事が推定できる場合には、「その出来事がうれしい」、
それがはっきりしない場合には、「本当に病気が治ってうれしい」「母親に愛されてうれしい」など、
素直な(自然な)感情を2分間だけ作るという方法です。

従来的な方法と違うのは、感情表現が適切にできるようになる事や、感情を作れるようになる事が目的なのではなく、
出来にくい感情を、出来にくい条件を設定して無理に作るという点です。
「病気が治ったとしたら、うれしい」「幸せになれたとしたら、うれしい」などと空想的に作ると簡単に出来てしまうことが多く、
なるべく現実的な場面を設定して行います。
最初は雑念が生じるなど集中できない事が多いのですが、
ある程度集中できるようになると、誰にでも拒否反応が生じます。

拒否反応は、
・眠気、
・生あくび、
・心身の変化(身体の各所の痛み、じんましん、鼻水、動悸、胸苦しさ、硬直、古典的ヒステリー反応、体が勝手に激しく動く、などの身体的変化、集中困難、脱力感、気持ちが悪くなる、不安、恐怖、哀しみ、苦悶、吹き出す感じの笑い、気を失いそうになる、押しつぶされそうな感じなどの心理的変化)の三種類に分類できます。

強い眠気の場合は、初回の面談でも2分間のうちに完全に眠ってしまう事もあります。
生あくびも、わずか2分の間に20回以上も出現する場合があります。

その他に反応の特徴として以下のことがあります。
1、急速に出現し、急速に消失する。
「演技」を終えると、その瞬間に反応は消えます。
2、反応としての眠気は、とても気持ちよく感じます。
本当に眠ってしまう場合、若い女性の患者さんが、男性の治療者と一対一で向い合っているといった状況でも、
すみやかに眠りに入ってしまいます。

こうした反応は、これまで専門家の間でほとんど取り上げられずにきましたが、
完全に再現性のある心理現象で客観的に確かめられる事実です。

●原因の基準

1.原因が過去にある場合は、症状出現の直前(10秒以内?)の出来事が原因となります。
未来に予定されている出来事が原因になる場合は、前日の夜か当日に症状が出現します。

2.原因に関係する出来事の記憶が消えています。

3.原因を探る場合は、原因らしきものに近づくと反応が出現し、
原因に近づけば近づくほど強くなり、遠ざかると弱くなるので、
それを目印にして探っていきます。

4.記憶がよみがえった時には、不快な、苦痛な、悲しい出来事として意識にのぼってくることが多いようです。

5.思い出した出来事を原因と考えることに極めて強い抵抗が生じます。

6.癌や内科的な慢性疾患など、発症までに長期間を要すると考えられている疾患の場合には、
この原因論がそのまま当てはまるかどうかは、現在のところ不明です。
しかし、癌、膠原病、腎疾患群、パーキンソン病などの患者さんも例外なく「抵抗」を起こし「拒否反応」を示しますし、
このメンタルトレーニング法以外の治療を受けずに治癒した例もあるなど、
このメンタルトレーニング法が狭い範囲でしか適用できないものではない事が、経験的に明らかになっています。

●治療期間と抵抗

宿題として、「演技」を2分間を1回として、毎日10回行ってもらっているのですが、
治療を始めて二ヶ月から半年ほど経ち、自分でも好転したことが自覚できるようになると、
大半の患者さんが、宿題の内容どころか宿題があったことすら忘れてしまい、次回の予約前日には思い出すものの、
そのまま1回もしないといったふうになります。
また、この頃になると、予約当日に登校拒否的な症状が表れたり、遅刻を繰り返すようになったり、
気づかないうちに眠り込んでしまって予約をすっぽかしたりと、
治療に対して極めて強い「抵抗」が生じます。

しかし、こうした強い「抵抗」の発生が大切で、「抵抗」を克服していく事によって大きな効果が得られるのです。
だから、この段階で極めて強い「抵抗」が生じない場合は、治療効果があらわれるまでに長い期間がかかる可能性が高いです。

また、病気が好転したり、素直な(自然な)行動ができるようになると、それ自体うれしいことなので、
ややこしいことに、それが原因でまた別の症状が出たり、同じ症状の揺れ戻しを起こしたりする事がよくあります。
ただし、この好転したことによる悪化は、好転したことに難癖をつけているだけなので、
放っておいても治まります。

また、途中でハートセラピーを止めたとしても、後戻りしない事が多くの例で確認されています。

●治療の副産物

・ 表情が柔和になるなど。極端な場合、友人から整形手術をしたと勘違いされるほど、顔の相が変化することがある。

・ 家族関係・恋愛関係・対人関係などに問題があった場合、次第に解消されていく。

・ 今までよりも的確な判断が下せるようになる。

・ 色々な面で自信がついてくる。

・ これまで出来なかったことに挑戦する勇気が出る。

・ 体力が増す。

・ 仕事の能率が上がり、しかも疲れにくくなる。

・ 何をしても途中で挫折していた人は、自然に続けられるようになる。

・ 趣味を持てなかった人は、自発的に趣味を持つようになる。

・ 普段の日常生活に幸せを感じるようになる。

・ 本当に取り組みたい事に、真剣に取り組むようになる。

・ それまで発揮できなかった能力を自然に発揮するようになる。

・ 自分の意見が明確に意識化され、それをはっきりと主張できるようになる。

・ 既成の権威に対する従属心が薄れ、主体的・独立的になる。

・ 人間的に成長する。人間としての品性が向上する。

ただし、誰に、どのくらいの期間で、どの程度の変化が起きるのかを予測することは出来ません。

●ハートセラピーの特徴
ハートセラピーは、元国立精神衛生研究所所長の精神科医・小阪英世先生が開発した「精神分裂病の抑圧解除法」を、
心理療法家の笠原敏雄先生が発展させ、独自に開発した心理療法(メンタルトレーニング法)に基づいています。

ハートセラピーの特徴
1.一度好転すると、時間が経っても後戻りしない。

2.意識的な気づきがないまま、症状その他が好転する。
(行動的に変化したあとに気づき的な発言をする。)
したがって、治療にあたって自己分析・洞察・気づきなどは不必要です。

3.病気が治る以外にも、様々な面で好転する。(治療の副産物参照)

4.継続が困難である。
半年以上続く方は、ぜんたいの2~3割ほどの方です。
それだけに継続できれば大きな変化が起こります。
所期の目標がある程度達成されるまでの期間は、3ヶ月~数年以上で、平均で2年~3年です。

5.このセラピーが合わない方が、1割程度いらっしゃいます。
半年以上続けても、極めて強い抵抗が生じず、好転が見られなかった例が、
半年以上続けた方の内、1~2割ほどいらっしゃいます。(ぜんたいの数%)

6.「心理的に未熟」「自立心に欠ける」「精神が弱い」「親の育て方に問題があった」「子供に対して愛情が薄い」など
患者さんやその患者さんの家族に対して人格蔑視するような考えはとらない。

7.アドバイスや指示を与えない。説得的なところがない。
(物たりなく思うかもしれませんが、治療が治療者の人格や価値観に左右されることがないわけです。)

8.ハートセラピーのセッションを受けないで、自分ひとりでこのトレーニング法を続けることは極めて困難で、実質不可能です。
(意識で気付くのには限界があり、独力で無意識・心の深層に届くのは極めて困難なためなどの理由で)
ただし、解決したい問題が軽い場合は、1~数回セッションを受けた後、一人でやり続けることも可能です。

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