●顆粒球とリンパ球■顆粒球とリンパ球人間の身体に守っている「免疫」とう自己防衛システムにおいて、重要な働きをするのが白血球です。 この白血球には「顆粒球」と「リンパ球」と「マクロファージ」があり、それぞれ比率は60対35対5になります。 その自己防衛システムの役割ですが、顆粒球は真菌、大腸菌、細胞の死骸など大きなサイズの異物を食べて処理します。 リンパ球はウイルスなどの微小なサイズの異物に対して抗体と呼ばれるタンパク質を使って攻撃し、マクロファージはサイズの大きな異物や細胞から出た老廃物を食べたり、異物の浸入を顆粒球やリンパ球に知らせたりします。 顆粒球の寿命は2、3日ときわめて短いのですが、死に場所となる組織の粘膜で寿命を終える際に、「活性酸素」を放出していきます。 強力な酸化力をもっているこの活性酸素が、身体の組織破壊をいたします。 顆粒球の増加が一定限度にとどまっていれば、体内には活性酸素を無毒化する仕組みがあるので何とかなります。 しかし、顆粒球が増えすぎると自力では手に負えなくなり、粘膜を傷つけて炎症を引き起こします。又、ガンも活性酸素が原因で起きる病気と言えるのです。 リンパ球には、ガンを攻撃する最強のNK細胞を含めて、T細胞、B細胞、NKT細胞(胸腺外分化T細胞)など多くの仲間がいて、働きも複雑です。 リンパ球の自己防衛システムは、その攻撃対象によって二つに分けて考えることができます。 身体の内部で異常になった細胞を攻撃するのが主にNK細胞とNKT細胞の役割です。 身体の外部から浸入してきた異物を攻撃するのが主にT細胞とB細胞の役割です。 しかし、これらの細胞は相互に見事な連係プレーを取り相手を攻撃する仕組みを持っています ちなみに、一度、はしかやおたふく風邪に掛かると二度と掛からないのは、T細胞とB細胞がそれぞれウイルスを記憶しているからです。 ところで、人間の体内では毎日3.000個くらいのガン細胞が生まれていると言われています。 ところが、発ガンまでに至らないのは、それだけリンパ球が働いているからです。 人間の身体全体では60兆個の細胞がありますが、そのなかで毎日3.000個くらいのガン細胞が生まれては殺されています。 リンパ球がたくさん活発に働いていればガンにはならないのです。 私たちの日常生活でリンパ球を活性化させるには、精神的、肉体的な過剰ストレスを避け、よく笑うことが良いとされています。 落語を聞いて笑っていると免疫力が高まるいう話が良い例です。 ■NK細胞活性と免疫機能の関係 一般的に、NK細胞活性の数値が、20%~40%の範囲の人は、免疫機能は正常領域といえる。 NK細胞活性数値が40%以上は、免疫機能は賦活領域で、自然治癒力が高い人といえる。これに対して、NK細胞活性が20%以下は、免疫機能が低下領域の人といえます。 特にガン疾患の場合、10%以下と低い数値となる。 ところで自分のNK細胞の活性状態はどうなっているのか気になるところですが、このNK細胞活性化を測定できる病院は、現在日本の医療機関では一部の病院しか出来ないようです。 それだけNK細胞の活性化の研究は日本の医療は遅れているのです。 薬の使用量が世界で最も多い日本人といわれているが、脱医薬品にはほど遠いのが日本の現状のようです。 ジャンル別一覧
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