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カテゴリ:絵画技法
ダブルヘッダーの夜は、テンペラ教室です。 中世の黄金背景テンペラの模写で、金箔の処方と卵黄テンペラの絵具の扱いを身につけようというテーマです。 箔が磨きあがり、一応の彩色は判りましたが、やはり絵具の濃度など多少の伝えにくい部分があり、また本日の実技で体験しました。 昔の工房における技術の継承は、活字や写真だけでは伝わりにくい部分を合理的に受け継ぐのに良いシステムだったろうと思います。 いよいよ、箔に装飾を施しました。 初めてにしては、まずまずといっていいでしょう。 この技法をマスターし、自作に応用して作家デビューをとの覚悟の一端を聞き、大いに会話が盛り上がりましたが、伝統のテクニックを復活して生かすことは、おおいに可能性を秘めたものであり、古いものだからと見捨ててしまうのは、みすみす宝を知りながら見ないフリをするようなものでしょう。 川柳においても、伝統、特に江戸からの<目>の位置は、現代川柳に劣るものではなく、また、決して古いものでもありません。 私は、川柳におけるネオクラッシズムの可能性を、磨かれた箔を見ながら感じていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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