千手観音―中国障害者芸術団―の公演を観てきました
念願の「千手観音」を観てきました。 チケットを取るのもなかなか大変でしたが、なによりも時間を作ることが大変でした。 今日の半日を空けるために、ずいぶん仕事を詰め込み、肩がバリバリでしたが、2時間の公演を観ているうちに、心身とも解きほぐされ、無理をしても見ることができたことを感謝しました。 五体満足でも日常に埋没して甘えてしまうと、その能力を発揮することも忘れてしまいがちです。 「闇の中で光を味わい、音のない中でメロディーを感じ、不完全の中で完璧を求める」という彼らの言葉は、私の言葉にも響きました。 折れたる木は折れたるままに、そこに芽を出す なんと啓発されるフレーズでしょう。 個性それぞれ、そのままがその人そのものであるのだから… 闇の中で光を味わう…なんて、まさに川柳の発想。 欠けているからこそ磨かれる才能があるのは、それも人間の可能性の発露ですが、できれば、満足な中でも可能性を成就させる努力と目的意識がなければならないと感じました。 千手さまの演者の女性と写真を撮り、握手をしてきました。「ありがとう」という音は届かなかったかもしれませんが、柔らかく暖かい手に、私はご利益を分けてもらった気がしました。