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「Cast off ~小さな君のその手を抱きしめるために~」

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2007.01.10
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カテゴリ:ネタ

到着しましたよ。

表参道(笑)

人混みでクラクラしそうです。

なんでこんなに人が多いのよ。

そう思いながら待ち合わせ場所に立っていました。

さて、どんな女性が現れるのかな?

不安と期待が入り交じる千蔵・・・

その時にね。

目の前をきょろきょろと人を探す素振りの女性が目に入りました。

白いスーツの派手な女性です。

昼間からお水系のスタイリッシュな着こなしをしています。

彼女かな?

千蔵の服装とあまりにも釣り合わないですよ。

カジュアル指向な千蔵ですからね。

ドキドキしながらその女性を目で追っていました。

こちらから声を掛けてもいいのだけれどね。

彼女の特徴を聞いていません。

千蔵の特徴だけを伝えてありました。

こちらに近づいて来ます。

笑顔を向けています。

千蔵も薄ら笑いを浮かべてね。

その笑顔に応えましたよ。

『はじめして・・・』

おろ・・・

彼女は千蔵の横をすり抜け後ろに立っていた男性とね。

「はじめまして○○さん?」

そんな会話をして立ち去りました。

なんだよ。

あちらもさんも千蔵と同じような事をしているんじゃない。

そう思いましたよ。

軽く出鼻をくじかれた千蔵です(笑)

 

 

その後でそれらしい女性は現れません。

時計を見ると既に約束の時間を過ぎています。

あ~あ・・・

やられたよ。

数時間電車に揺られてこんなに遠いところまできてこの様だよ。

「信じてください。私は必ず行きますから」

彼女の言葉を信じた千蔵がおバカだった(苦笑)

こんな事ならね。

さっきのお水系の女性に適当に話を合わせて遊んでしまっても良かったじゃない。

そんな事も頭に過ぎりましたよ。

もちろん。

そんな事は出来るはずもありませんが(笑)

 

 

肩を落として帰途につく事を決断した千蔵にね。

「あの~・・・千蔵さんですか?」

1人の小柄な女性が声を掛けてきました。

『はい。千蔵ですが・・・優香さん?』

「遅れてしまってごめんなさい」

『いえいえ・・・』

本当はもう帰ろうかと持っていたよ。

そう口走ってしまいそうでしたが

言葉を飲み込みました。

だって可愛いんだもの(笑)

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Last updated  2007.01.19 06:02:33
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