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カテゴリ:韓国・ソウルの歴史
構想から13年、起工から10年。 保守と進歩両陣営の賛否両論、国庫補助金が途中で出せないやら出すやらで紆余曲折あった故朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領紀念(韓国では「記念」を「紀念」と書きます)・図書館が先月2月21日にソウル市麻浦区上岩洞DMC地区の一角にようやく開館することができました。 この建物が建設されているのは随分むかしからこの前をお仕事の関係で毎日バスに乗って通っていたので知っていたのですが、まさか朴正煕元大統領の記念館だとは全く知りませんでした。(工事現場の周りの柵にもなにも書いていなかったので、何ができるのやらとおもっていたのですが。。。。) 韓国の大学院で60年代あたりのことをお勉強したりセミナーで発表したこともあったので、ちょっと興味があり、きょう午前中早速行ってみました! もう10年以上前ですが慶尚北道龜尾の朴正煕大統領の生家にも行ったことがあるので今回の記念館も興味津々・・・・ 場所はソウル市麻浦区上岩洞。【詳しい地図はこちらをどうぞ・NAVER地図より】現在、IT産業の会社やら放送局の新社屋(スーパースターKやVOICE KOREAなどを放送するわたくしめのブログでもよく登場するM.netの収録スタジオもあるCJグループのメディアセンターもここにあります。MBCも近い将来ヨイドからこちらに引っ越してきます。現在工事中!)などが続々建設され、発展著しいデジタルメディアシティの一角。ただその区画の南東の外れで、道を挟んで反対側は韓国の高度経済成長期、ソウルのごみの埋め立て場でもあった蘭芝島(ナンジド)【現在はワールドカップ公園になっています】。 朴正煕大統領も天国でまさかこんなところに逝去後、自分の記念館ができるなんて、、、と思っていらっしゃるかもしれませんね。 近くの駅は地下鉄6号線のデジタルメディアシティ駅かワールドカップ競技場駅なんですが、かなり距離があるので市内バスで「ワールドカップパーク3団地・蘭芝川公園」から下車して歩いたほうがいいかと思います。
本来は朴正煕大統領の功績や遺品などを展示する3つの展示室と、朴正煕大統領関連書籍を所蔵する図書館で構成される記念館なのですが、まだ図書館は整備中。 また現在朴正煕大統領記念事業会が運営している施設を国庫投入(国からの補助金208億ウォンや企業・個人などからの寄付金で建設されたそうです)しているということで、ゆくゆくはソウル市へ施設を移管させる計画のようなのですが、ソウル市はどうも図書館を朴正煕大統領関連書籍だけで埋め尽くす考えはないようで一般の図書館のような扱いにする意向があるとかで、ちょっと今後図書館のほうはひと悶着ありそうです。 この中央階段を上がって行くとウッドデッキのちょっとした庭園になっています。
そしてここをまっすぐ歩いていくと第一展示室の入口があります。
ちなみにこの展示室は入場無料で、毎週月曜日が休館日。開館時間は午前10時から午後5時までとなっています。 さて入ってみましょう。入ると正面に高さ6mに及ぶ朴正煕大統領の写真が眼に入ります。
入口ではパンフレットも置いてありますが、残念ながら韓国語のみ。館内の説明文は韓国語がメインで英語も併記してあるところがありましたが、日本語はありません。 年代ごとの朴正煕政権の業績や当時の世相などとともに当時の写真も掲示。 1965年日韓基本条約締結のこともここに細かく書いてありました。 第1展示室は2階にあるのですが、朴正煕政権18年6ヶ月の業績を中心に、政権奪取のきっかけとなった5・16クーデターについての説明や輸出ドライブ型の経済開発についての展示があります。
長くなりそうなので、「朴正煕大統領記念・図書館に行ってきました~その2~」へ続く!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月02日 22時48分45秒
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