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2014/01/25(土)17:18

在韓中国大使館、建て替え新大使館オープン~わが国の大使館建て替えと対照的~

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長年、建て替えで大使館を移転していたソウルの在韓中国大使館が23日もともと大使館建物があった明洞の中央郵便局裏に再オープンしたとのこと。 新在韓中国大使館の建物はこちら。なんだかちょっと威圧感もあるような…東亜日報のコラムでも「中国大使館の周辺不調和」と評されているようで。写真は国民日報記事より 2010年ごろの中国大使館敷地の様子を漢城華僑小学校側から見たところ。右下に工事現場詰め所みたいのがありますがそちらの方が中国大使館の敷地。辿ればこの中国大使館の土地、清国時代に購入し清国領事館として業務を開始、中華人民共和国と韓国の国交樹立以前は中華民国(台湾。韓国は当時、学校の地図帳などでも「自由中国」という名称を使っていたことも。)の大使館、そして台湾と国交断絶以降は中国大使館と数奇な運命を辿った場所。真横の漢城華僑小学校は台湾系の学校なんですがとなりの大使館の土地と微妙な問題があるとのことで、手狭なため移転をしようにも移転に踏み切れないという話を関係者から昔聞いたことがあります。 こんな感じで2棟になった中国大使館。3階には庭園もあるそうです。これぞ中国パワー! 中央日報記事よりで、今回の新大使館の建物、2つの棟からなり、1棟はなんと24階建ての大使館関係者の住居棟(52戸あるそうです)、そしてもう1つの棟が大使館の施設が入る地下2階10階建ての建物で、中国の大使館としては在米中国大使館に続き2番目の規模だそうです。(日本のどこかの国に大使館新築しようとしたときプールが計画に入っていてマスコミに叩かれ中止になってしまいましたが、明洞の中国大使館には韓国の報道によるとプール完備となっているそうです。)明洞という韓国ソウルの中心地に昨今の中国の国力を象徴しているかのような巨大大使館という感じです。それと対照的なのはわが日本のソウルの大使館。 もう随分前になりますが領事部が大使館本館1階にあったのをちょっと離れたビルに移転したものの先進国の大使館としてはかなり小規模で手狭。どうも改築をして建物を高くしようとしたらしいのですが、景福宮からあまり離れていないところにあるため王宮の景観を害するような高い建物は建てちゃいかんという文化財保護法によって建築許可が下りず長年建て替えもできない状態だったのが、ようやく去年末になって特例でOKが出た途端、韓国のマスコミや市民団体から総叩きになってしまいました。(その後、進捗状況はどうなっているのか報道がないのでよく分かりませんが…)でも日本大使館の現状を見ると、真横の高層の旧韓国日報社本社の跡地にできたツインツリータワー、景福宮周辺の建築制限がかかる前に一気に建て替えてしまいお咎めなしでした。景福宮側からこの建物や日本大使館の方をみると明らかに景観を害しているのは高層のツインツリータワーの建物で日本大使館の建物がその間にちょこっと見えるだけ。おまけに外国の大使館を見下ろすように新しい建物を周囲に建てる許可を出すっていうのはちょっと警備上も大きな問題なのにねえ。。。 景福宮前の大通りから日本大使館を見るとこんな感じ。間からすこし日本大使館の茶色い建物が見える程度。日本大使館の改築プランではこの手前の建物より低いのでほとんど景観には影響ないんですがねえ。。Naver地図よりなんだか日中両国の大使館の建物を巡るニュース、最近の中韓・日中関係を見ているような感じでちょっとシンボリックなような気がなりません。さて在韓日本大使館は無事に建て替えができるんでしょうか。韓国の現政権下では難しいかな?☆関連記事☆ ソウル繁華街に巨大中国大使館 韓国内の在外公館で最大- 共同通信(2014年1月24日18時03分)Infoseekニュース 

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