2017/02/07(火)09:00
伸びる韓国語学習と伸びない韓国語学習
韓国語学習者が増えました。政治的軋轢にもかかわらず、若い人で韓国語を学ぼうと韓国にやってくる人、少なくありません。
昨日も語学留学中の親戚の子と、その友達と会いました。皆さんKPOPが契機となり韓国語に関心を持つようになったと。
エンターテイメント恐るべし、です。
さて、韓国語は英語コンプレックスに悩まされた日本人がとっつきやすい言語です。なぜなら語順が同じだから。
同じ思考の順序で言葉を組み立てられるので頭の中で余計な変換を強いられることがない。
いや、これは楽です。
文法的に日本語に極めて類似してるわけです。なんか単語を置き換えるだけで、日本語と同じように考えて話せる、みたいな感じです。
そういうハードルの低さが韓国語という外国語にあります。
さて、長年見てきて韓国語が伸びる人と伸びない人の分かれ道が、落とし穴としてこのハードルの低さにあると思ってます。
伸びない人は、この楽さ、居心地の良さに安住してしまう人です。
日本語の感覚というんでしょうか、音節とかテンポ、考え方をそのままにただただ単語を置き換えてオーケーという学習の仕方です。
韓国語も日本語同様に漢字語があり、日本語と同じ漢字を使います。発音が類似する場合も少なくありません。
その漢字語を日本語と同じ音節で話して、いわば日本語のノリで使っちゃおうとする人。
明らかに音節が違うのに…
たとえば…
「雰囲気」
難しそうですが韓国語でも漢字語そのまま。
「雰」は「プン」
「囲」は「ウィ」
「気」は「キ」
似てますよね。
たから「ふんいき」を「プンウィキ」と覚えるみたいな例です。
実際の発音はリエゾンが起こって
「プニィギ」
に近い発音で音節は短くなります。
でもいつまでも「ふん、いき」的音節で「プン、イキ」って使っちゃう。直す気なし、みたいな。
次の例…
「はい」これは韓国語で「ネ」
短いし、覚えるのに別に問題がないのですが、似てはいない。
でも使う場面として日本語の「えぇ」の感覚でいける。相槌的に「はいはい」「えぇえぇ」ですね。
すると韓国語で話していても「エェ」ってやっちゃう。
直す気持ちは毛頭なし、みたいな。
当初、単語が似てることに感激したのでしょう。気持ちは分かります。
どこまでも日本語韓国語をシームレスに使おうという試み。
でも伸びる人は韓国人の発音やアクセントに近づける努力をする。
伸びない人は日本語アタマのままで心地よく感じるような発音やアクセントに引っ張ってくる。
(実際に外国語、特に語順が同じで文法の近い韓国語を使用するときのあの日本人としての心理的違和感といったら!だから気持ちはよくわかるんです)
伸びない人はとりあえず通じればいいかで終わってしまう。
まあ、どこまでも外国語。通じればいいレベルというのも間違いではありません。
通じる以上に上手くなっていくという目標だとか、社会的場面で使用しなければならない人の場合、ちょっと毒づきましたが、参考にと書いてみました。
にほんブログ村