2017/06/14(水)12:01
異常な主張がまかり通るようになってしまった韓国
私自身、失望感が大きい。
『韓国人に生まれなくてよかった』というタイトルで何かと物議を醸してはいるが、この本の著者である元駐韓大使・武藤正敏氏は、親北のムンジェイン大統領の当選を受けて韓国が経験するであろう窮地を予想している。
実際には、どうなるかは分からない。
しかし日本のように、あるいはそれ以上に左右の対立以上に、またポピュリズムを通り越して、社会で異常な主張がまかり通る状況になってきているのではないだろうか。
以下は朝鮮日報の記事
【社説】星州と議政府で起きたとんでもない光景
高高度防衛ミサイル(THAAD)が配備されている慶尚北道星州のゴルフ場に通じる道路を住民らが封鎖し、車両を検問している
星州のTHAAD部隊は、レーダーを動かす高圧電気の送電網がまだないため、取りあえず油で非常用発電機を動かして臨時運用している。ところが、住民たちがTHAAD稼働用の燃料搬入を阻止しようと、検問を行っている
先月21日に北朝鮮が「北極星2型」弾道ミサイルを発射した際には、発電用の油が一時的に尽きた状態だったため、ミサイルを追跡するレーダーを動かすことができなかった
明白な違法行為にもかかわらず、警察や星州郡は反発を恐れて何の措置も取らずにいる。無法地帯だ。
議政府(ウィジョンブ)市の事件は昨日のブログで取り上げた。米軍部隊の移転に伴うお別れコンサオートを過激な市民団体の脅迫で出演歌手がステージに立つことができなかった事件である。
さらに朝鮮日報の記事を見てみよう
在韓米軍第2師団コンサートを中止に追いやった反米左派に批判殺到
全国民主労働組合総連盟(民主労総)や労働党など進歩系市民団体がコンサート開催に反対するデモを行ったことをめぐっては「反米感情で『ずうずうしい行事を取り消せ』というのは常識外れ」という意見が多かった
若者中心ゆえに左派寄りの(韓国の左派は民族主義的色合いが強く、右派は国際協調路線)ネットでの反応が意外にも今回の件に関して右寄りの主張が大半をしめたという記事だ。
「7094人戦死、韓国守った米第2師団に感謝する公演が間違いだというのか」
議政府市の市長は脅迫をした左派団体を非難し、失望感をあらわにした。
安市長は「終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐる確執などで韓米関係が揺らいでいる時期に、政府に代わって韓米同盟をアピールするきっかけを作ったと思う。現在、世界の経済規模ランキングで10位になった韓国だが、個人も国も道理や礼儀をわきまえる程度に達していないのか」と話した。
最後に
THAAD:中国政府、韓国に基地視察申し入れ
タイトルで十分であろう。分かりやすい流れである。
韓国でも一体どの国の人間なのかと疑いたくなるような主張が国家を揺るがしている。今日までは左派が「反日ポピュリズム」などを利用して巧妙に浸透してきていたが、このところその露骨さが増している。