横浜開港記念会館とジャックの塔の関係性
コスプレイベントで使われるようになった横浜開港記念会館ですが、イベント名に「ジャックの塔」という言葉が使われています。 建物の名前とイベント名が違うため全く別の場所やイベントだと勘違いした人も多かったと思います。 私は、イベント主催団体が「ジャックの塔」と愛称で呼んでいるのかなとも思ったのですが、ちょっと調べたら意外な真実がっ! 横浜は、開港以降重要な貿易拠点として急速に発展していき、県庁本庁舎、横浜税関、開港記念会館がそれぞれ建築され「横浜三塔」として親しまれて来ました。 県庁本庁舎は、屋根がピラミッド状になった重厚な塔の作りのどことなく西洋的な建物でした。 横浜税関は、海から見る景観を正面として設計され、屋根にはイスラムの寺院のような丸みを帯びたドームの塔が特徴的な建物でした。 開港記念会館は、特徴的な煉瓦造の時計塔や細かな装飾が特徴の建物でした。 このようにそれぞれ特徴のある「横浜三塔」をいつしか人々は、 ・県庁本庁舎をドッシリとしたイメージから「キング」 ・横浜税関を丸みを帯び、海から帰ってくる母親のようなイメージから「クイーン」 ・開港記念会館を華やかな装飾が特徴的なところから「ジャック」 とそれぞれ呼ぶようになりましたとさ。 実は、昔から親しまれていた愛称だったことが分かりました。 近代史と近代建築史が意外とおもしろいw