工事中の台湾新幹線台中駅(グーグルアース)
台湾高速鉄道(台湾新幹線)は、開業延期に次ぐ延期を重ねた末、大きな期待を背負って無事開業を迎えた。関係者の皆さんに、心からおめでとうを言いたい。車体が日本製ということで、JR始め多くの日本人関係者も貢献している。2007年3月17日(土)の朝日新聞夕刊に「異郷の新幹線」と題し台湾新幹線を取り上げている。車掌の翁[日斤][王頁]さんが笑顔で乗客にサービスしているアップの写真がとても良い。記事には「レールの向きを変える重要設備のポイントは約200カ所。そのうち、どこかが動かなくなるトラブルが毎日続いた。頻度は落ちたものの、故障はまだ続く。」とある。ポイント故障が多いと言うことは、遅れも続いているのだろうか。まだまだ、解決すべき課題は山積しているようだ。新幹線が開業したため、競合している飛行機の国内線が激減している。松山空港の発着数が減ったことと、台湾桃園国際空港の滑走路工事を控え、松山空港を来年から再度国際空港として使う構想もあるそうだ。日本と韓国のチャーター便限定ですが。ちなみに、私が初めて台湾の地を踏んだのは、松山空港だった。その時、羽田からダグラスDC8機で香港に向かったのだけど、大阪空港と台湾松山空港を経由して、やっと香港にたどり着いた。松山空港では給油待ちだけで、空港内の待合室に居ただけだったけど、これが私にとって海外に足を下ろした最初の体験だ。もう、30年以上前の話しになる。さて、グーグルアース(Google Earth)で台湾高速鉄道(台湾新幹線)の台中駅を見ると、まだ工事の真っ最中だ。グーグルアースの写真は日々更新されているので、いずれ完成後の写真に入れ替わるはずなので、ある意味ではとても貴重な写真だ。新幹線は南北に走っており、東西に直交する形で、在来線の山線が通っている。新幹線台中駅の東方面に在来線烏日駅がある。在来線の台中駅は烏日駅よりさらに一駅東側になる。新幹線の西側には、平行して中山高速公路(国道1号)が走っている。台中に住む友人の車で中山高速公路を何度か走っている。その友人は新幹線台中駅を示して「新幹線の駅の中で、台中駅が一番りっぱだ」といつも言っていた。新幹線駅としては確かに一番大きいそうだ。今年2月に中山高速公路を走ったとき、運良く新幹線が走っている姿を2度目撃できた。完成した駅の見物はしなかったけど、今度は是非行ってみたいと思う。グーグルアースで台湾新幹線台中駅を検索する座標は次のとおり。24° 6'40.79"N,120°36'56.52"E