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2005/12/26(月)03:01

食も演技なり~2

映画の中には食べるシーンが数えきれない程ある。しかし、どれも俳優が小道具を使って演技をしている風にしか見えない。落語の「そばやうどん」をすする仕種の方がリアルに見える事さえある。 チャップリンの「黄金狂時代」に、冬小屋で飢えのあまり、自分の「革靴」を煮て食べる場面がある。骨付きのチキンか魚料理を食べるように。最後は靴の紐まで平らげる。まさに究極の食事シーンがそれだろう。作り物の靴の形をした物とわかっていても、本物の靴を食べているように見えるのが凄い。これもまた名優の由縁なのだろうか。こちらも飢えていたら、かなり旨そうな「革靴」だと思うに違いない。

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