5回目の奇跡
演劇ユニット・ムゲン88 第5回公演「RE;リヴァイヴ」 「無事終了いたしましたーッ!!」もはや火曜日ではありますが…。 ご来場いただいたお客様、出演していただいた役者の皆様、 プラン段階からお世話になった音響・照明・プロジェクタスタッフ、 仕込み・当日を手伝っていただいた皆様。 本当にありがとうございました。 毎回思うことですが、ひとつの公演を成功させるには、 ひとりの人間の力だけでは不可能なわけです。 今回、瀬良の思い描く公演が成功したということは、 瀬良の構想に賛同してくれた人たちが、そこに確実にいた、 ということです。 これって奇跡的なことですよね、ほんと。 その奇跡も、今回で5回目。 いったい、この奇跡はいつまで続くのか。 きっとその答えは出ないまま、6回目を迎えるでしょうけど。 常に奇跡を信じられる今の自分の状況に、とても幸せを感じます。 繰り返し繰り返し、本当にありがとうございました。 ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ さて、ここからはちょっとした公演ウラ話でも。 アンケートを拝見して思ったのですが、 今回のストーリーの設定が、若干伝わりにくかったようです。 実は台本を書いてる時点で、「判りづらいか」とは思っていまして。 でもまあ、受け取り方は十人十色でいいか~。 なんて軽くうやむやにしてしまった自分もいまして…。(^ω^;) 色々な疑問を、ここで少しでも解決できたら、と思います。 Q. あの施設は一体何なのか? A. モデルは、等活地獄という地獄です。 仏教の教えで、生前に殺人の罪を犯した死者が堕ちます。 詳しいことは「えんま大王のホームページ」さんをご覧ください。 最後ミノル君が「かつ!かつ!」と叫ぶのを、 「喝!喝!」と思った人が多かったようですが、 正しくは「活!活!」なのです。 まあ、こればっかりは伝えられようがないですが…。 さらに、言い訳がましく聞こえるかも知れないですが、 仏教の設定をパクったわけではありません!(苦笑) 先に「死と甦りを繰り返す罪滅ぼし」という設定を思いつき、 調べてみたら、仏教にそのまんまの地獄がある、 ということを発見した次第です。 ひょっとしたら、日本人にはそういう集合的無意識があるのかもですね。 Q. 鬼って何? A. 最後の方でミノル君が仮面のことを「鬼」と呼びます。 これを、鬼ごっこの「鬼」と思った人も多かったようです。 つまり、殺されたあと鬼と入れ替わり、だから死体が消える、 そういう鬼ごっこルールだと。 でもそれだと、春日さんや、1時間に2人死んだ場合(ヨウスケとキョウコ)が説明つかないですね。 正しくは、「殺されたり死んだりすると粉々に風化する」なのです! かなり無茶な設定ではありますが(笑)。 オープニングとエンディングで聞こえた風の音、 あの「涼しい風」で粉々になった死体が甦ってくる訳ですね。 Q. 春日ユカリの罪状は? A. 夫の生命維持装置を外した、と罪状にはありましたが、 これも判りづらいとご意見を多数いただきました。 確かに判りづらい。かなり語られ不足だったと思います。 実は、病魔に蝕まれた夫が「もう死にたい」とユカリに訴え、 泣く泣くそれを受け入れた、という設定でした。 それでも地獄に堕ちちゃうんですから、切ないですね。 Q. 演出家は、「惑星ピスタチオ」「ビバップ」「エウレカ」好きですか? A. 大好きです! 以上、特に多かった疑問に答えてみました。 皆さんの中で、モヤモヤしてたものが晴れてくれれば幸いです。 それじゃ、また次回公演で。