【MEMENTO】思い出と記憶。 4つ目の話。
前回の続き・・・前よりも水面が低くなったな・・・そうみたい・・・?・・・ここのどこかに記憶が隠されている。重要な記憶ほど深い所に隠されているの。ほう?それでどうすればいいと?この前みたいに、光るキューブを触ると、セルフィアに反応すると思う。そのキューブは感情の欠片・・・その中に記憶や想念が隠されているの。なるほど、じゃあそのキューブに触ればいいってわけか・・・よし、ベリナ、行こう。・・・魚に、気を付けて・・・・・・?おう・・・?ねえねえ、魚ってこれかな・・・?確かに魚っぽいな。だが、ここにはキューブがないし、先を急ごう。う、うん!! チッ、また敵か・・・すぐ片付けるぞ。あいあいさー!!1分後よし、じゃあ早速触ってみるか・・・あ!私も私も!!そういえば触れたものだけ記憶が流れるんだったな。じゃあ行くぞ、せーのっ!!せーのっ!!・・・これは、先程の後の記憶みたいだな・・・吟遊詩人エンでも、こんなことを思ったりもしたのか・・・__・・・・。・・・大丈夫?ハッ!!うん、大丈夫だよ~セルフィアは?ああ、大丈夫だ。よかった。・・・少し表情が柔らかくなったな。記憶が戻ったのか?うん。記憶が解き放たれると、少しずつだけど感情も戻ってくるの。感じられる感情、話せる言葉が増える。今は嬉しいと思ったの。そうか。それならよかったな。セルフィアはそう思ったことある?・・・ああ、あるぞ。覚えているので一番最初の時は中級魔法が使えた時に初めて、マーリン師匠に褒められた時だっけな・・・サンダーが一番最初に使えるようになったんだよな・・・えっ!!そうなの!?てっきりマーリンに会う頃には中級魔法すでに覚えてたのかと・・・!・・・魔法の素質はあって、確かに魔法を覚えたのは魔法訓練が始まって1日だったがな。でも中級魔法自体は存在自体知らなかったぞ??へえええ!!そういえば、吟遊詩人エンって何か分かるか?・・・考えこむことが多くて、意見の違いからよく口論になって、いつも一人ぼっちでいて。それでさみしいと感じたこともあるけど、嬉しいと感じたこともあったの。・・・寂しい・・・か。でも、ずっと寂しいと感じたわけではない。よく思い出せないけど。なるほどな・・・(・・・こいつがこう言っているってことは、あのエンがこいつってことか・・・?だが、マーリンのような例外はあるものの、何十年も前の人がここにいるのは少しおかしいが・・・。しかし、な・・・)・・・ベリナ、戻るぞ。えっ?・・・!・・・・・・・?どうした、エン?・・・また、会える?セルフィア。・・・ああ、たぶん、な。またね。セルフィア。ベリナ。ずっと、ここで待っているから。・・・このまま、調査は終わらせちゃうの??ああ、もうこれ以上は余計な捜索だしな。今回の仕事はここまでだ。えぇえ~~!なんでなんで!・・・まあ仕方ないか、仕事だもんね・・・【セルフィア】・・・・。じゃあ俺らの部屋へ戻るぞ。・・・続く?