メイプル戦記 川原泉 ※追記有り
本日は川原泉氏の「メイプル戦記」の紹介。知らない人を混乱させるために、わざわざ3巻の表紙から。このタイトルでこの表紙絵となると、ファンタジー系の架空戦記物のような感じに思えるでしょうが、内容はプロ野球を扱って有ります。もともとは「甲子園の空に笑え!」という作品がありまして、九州の片田舎にある、豆の木高校に赴任した生物教師、広岡真理子が理論野球で弱小野球部を甲子園に連れて行く、というような話です。こちらの作品を読んでいる事が前提ですので、もし機会が有りましたらそこのところを頭に入れておかれた方が良いかと。「甲子園の空に笑え!」でブログネタ一本使えばよかったんですけど、なにか記事にしにくいイメージが。文章力が無いだけですが。で、本題の「メイプル戦記」ですが、野球協約第83条の改定(※)に伴い女性のプロ野球参加が可能になったことをうけて、札幌に本社を置く「スイート製菓」が、プロ野球球団「スイート・メイプルズ」を設立。(※)「医学上、男子でない者は支配下選手になれない」という条文の削除プロ野球と宝塚歌劇団が大好きな球団オーナーは、入団資格を女性であることと定め、女性だけで構成された球団が誕生する事となった。監督は豆の木高校を幾度と無く甲子園に送り、名監督として有名な女性、広岡真理子が抜擢された。世間的には名監督と呼ばれているものの、結構いい加減というかズボラな広岡は、球団社長に全権委任されていた事をいい事に、好き勝手選手選考したりします。たとえば、「女性に限る」入団資格を「体は男でも心は女です」なオカマのピッチャーを一存で入団させたり。これがリボンがトレードマークの瑠璃子(源氏名)ちゃんです。高校野球で抜群な投球を見せ、プロ入り確定と噂されていたものの、女房役(キャッチャー)への思いが、友情でなく恋愛である事に気付き、友への思いを胸に行方をくらましオカマバーで働いていたが、周囲の応援に背を押されて、野球の世界に戻ってきた一番の変り種です。選手には一癖ありそうな人間が集まっていますが、たとえばセ・リーグの雄「東京タイタンズ」のエース仁科雅樹の度重なる浮気にキレて離縁を宣告し、元旦那を打ち崩すために入団を決意した仁科紘子や、川原泉氏の代表作「笑う大天使(ミカエル)」の舞台になったお嬢様学校、聖ミカエル学園からバッテリーが入団していたり、「甲子園の空に笑え!」の豆の木高校で活躍した4つ子の妹の4つ子も登場しています。子供8人で更に4つ子×2とか凄い設定だな(笑まぁいろいろとファンタジーですね。ファンタジーというか川原氏の得意な、ほのぼのギャグマンガですけど。たかが女、と馬鹿にしていた他の球団を蹴散らして勝ちまくるメイプルスですが、残念ながら順風満帆という訳には行かず、瑠璃子ちゃんの恋愛に関するゴタゴタや、仁科選手の夫婦対決等々、様々な要素が絡んで波乱万丈な試合展開になるのでありました。今回読み直して、やっぱり面白かったのですが、一つだけ気になったところが。野球モノという事で、フォーム、というか描き方が似てしまうのはしょうがないと思うのですが、なんだか真面目に試合しているシーンが水島新司氏のものに見えてしょうがない。参考にしたのかなぁ?全然そんなことは無いのかもしれませんけど、これは読んだ人に感想を聞いてみたいなと思うところです。追記先ほどwikipediaの川原泉の項を読んでいた所、こんなページを発見。http://www.kibun.co.jp/brand/uogashiage/manga06.html練り物で有名な「紀文」のサイトで、川原氏が愛する「紀文の魚河岸揚げ」の紹介として、「メイプル戦記」の1ページが掲載されています。聖ミカエル学園組みが生み出した、必殺魔球に関するページです。「笑う大天使」の時はウルトラマンや鉄腕アトム、超人ロックが突然現れて驚きましたが、今回登場した「ハクション大魔王」、きっちりマルシーがついてました。私は紀文の人間じゃないのでスルーしていたのですが、成る程あちらこちらに描いてあるものだなぁ。にほんブログ村1,500円以上お買上げで送料無料!!【漫画】メイプル戦記 [文庫版] 全巻セット(1-2巻 全巻) / ...レビューでおまけプレゼント♪ メイプルタウン物語 DVD-BOX 【Part1】デジタルリマスター版 ...