牛と鷲と虎と

2010/12/21(火)19:57

植生ってもんが分かってるのかなあ?

http://diamond.jp/articles/-/10533 この人は,日本でも全面天然芝で野球の試合をすべきだって言うてます。 芝は日本の気候では維持するのがとてもたいへん、ってことを分かっていないらしい。(沖縄辺りだと冬枯れ品種でOKだし、北海道だと夏枯れ品種でOKですけどね。本土ではね!) アメリカでも場所によっては芝生の維持が大変ってところがあるんですよ。でも、野球も子供たちの遊び場も芝生でなけりゃいけない! という強い意志(思い込み)で維持してはりました。現にこの寄稿の中でも芝を維持するためには野球の時間を削らねばいけないってことを認めています。でも、削る程度の、そんなもんじゃすまないって実感が無いみたい。美しい芝の球場を見て、これは良いなあって思っているだけちゃうのかなあ。 甲子園でも多大な努力によって、あの芝が維持されていますがな。有名な話。生育の早い品種を選び,夏と冬の芝を入れ替えたり(その交代がうまくいかなくて、甲子園の芝が枯れたってニュースが前にありましたよね)。プロによる日々のお手入れがあのグラウンドには必須。それでも球足の速い内野まできれいに維持するのは至難の技。 日本の気候ならコウライシバとか、冬に枯れるタイプなら合っているけどね。普通の運動場で夏の照りかえし対策ならそれで十分。秋から多少,みすぼらしくても我慢すればいいですよ(秋の運動会は早めにしよう)。反対に、冬に枯れない種類だと夏に枯れるから野球には無理でしょ。よほどのプロならできるだろうけど、普通の人には無理(サッカー場なんてたいへんだと思うよ)。 アメリカやましてやヨーロッパはもっと手軽に手入れできるし、種をまいたら勝手に(でもないけど)生えてくる種類の芝でも大丈夫。そもそもが芝が自生している土地だもの。もとがイギリスという芝の自生地のスポーツであるゴルフの芝はどのように維持されているか。日本では自然破壊で、大量の農薬が流出して環境破壊にもなっているやん。 何度も強調するけど,学校ではPTAが維持をしなきゃいけないんですよ。多分、野球やソフトができるような芝を維持するのはボラティアでは無理。でもって繰り返すけど,そこまできれいにしなくて良いのなら、冬または夏に枯れてしまっても良いのなら,ある程度のぼこぼこで良いのなら,ボランティア程度の維持力でも何とかなりますけどね。とにかく野球やソフトは無理。 重機を入れてまで芝をはがした親たちは、確かにルール違反ですし、他のPTAたちのボランティアと寄付を反古にするわけで,ひどい。でも、野球できないグラウンドなのは事実。並大抵の努力じゃ野球できるグラウンドを維持できないのは事実。それくらい考えて芝生化を計画すりゃ良いんですけど、先生や役人は企業じゃないもの、できないんだろうなあ。彼らは後先考えてないんだろうなあ。芝生化っていう業績を上げればOKで、後は知らんっている感じなんちゃうかなあ。

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