携帯電話の健康への影響
私は携帯電話ではなく、PHSユーザー。ただし、別に健康に留意してPHSにしているのではない。携帯電話も普通に使っている分にはかまへんと思うの。だから、広域緊急用に1台買おうかなと思ってるくらい。私自身が携帯電話を使わない理由、その1:携帯電話が仕事の機械にノイズを乗せるので邪魔。その2:地下室での仕事の時、PHSならアンテナがあるので入るけど、携帯電話は通話できない。ってことは、緊急の場合に不便。その3;お外でネットするのにPHSにつなげると安いもん、ってわけ。「電波で発がんの恐れ」に関しては、危険だという科学的証拠はあまり見ないよなあ。例えば、脳の血液脳関門のバリアー能力が低くなってアルブミン通過度が高まったり、皮質や海馬、基底核ニューロンへの影響がって結果(Salford et al., 2003)はピュアレビューだけど、いかんせん、普通はそんな何時間も携帯電話使わないって。まあ、電波を同じ箇所に長時間当て続けると温度が上がります(特に水を含んだ物質)。その影響は否定はできないし、論文のBBBの機能低下もそのせいかもね。ただし、電子レンジやテレビから発する電磁波では影響を心配する必要はないと思うの。まさか、電子レンジに顔をくっつけている人はおらんやろから、電話とはそこが違う。電話はね、当てているモノが脳だってことが問題やろね。携帯電話を耳に当ててたら、まさにホットスポットが脳にあたるやん。しかも、神経細胞は温度上昇には弱い。風邪の発熱でも、頭だけは温度を下げた方がいいってくらいだし、低体温療法みたいに、脳の温度を下げて神経細胞を救う治療法もある:もう死んでしまった神経細胞は救えないけど、少なくとも、死につつある細胞の断末魔(伝達物質の異常放出)で他の神経細胞が悪影響を受けるのは防げるからね。普通の大人はともかく、バリアの弱い子どもの脳は心配かもね、ただでさえ数は減っていて、バリアーもへたっている老人脳には影響があるかもね。もっとも、子どもや老人が何時間も携帯でしゃべるなんてことはないやろし、実際上は問題ナイんやろけど。(毎日毎日、何時間も電話したら別の問題があるぞ)でもね、医療機械への電磁波(電波)の影響は、もしものことがあるからね。可能性は否定できないんですよ。1万分の1の確率だろうと、もしもおきたら、たいへん。今までそんな事故はないって言うけど、なくて良かったやん。もしあったら、それこそ「命に関わる」大問題。それに、ペースメーカーをつけている患者が、隣の席や目の前で携帯をならされて、「どき」とするだけでも、健康に悪いやん。そら、今の技術をもってしてなら、まったく影響を受けない機械を作るのは可能やろね。でもですよ、そんなもん作ったら、どないして、機械を体内に埋め込んだ後、機械の微調整(例えば、電圧を上げたり、周波数を変えたり)するん? いちいち、微調整のために皮膚切開? 電池交換10年に1回でも、もともと心臓の弱い患者さんにはえらい負担やのに。それとも、機械に身体の外とつながる端子でもつけておくの? 感染のもとやん。抗生物質を投与続けると、耐性菌が出るし、肝臓にも負担、ろくなことない。そんなこと健常な人がちっと気を使ったらええだけやのに、患者さんに我慢を要求するのは、ちょっとねえ。自分もいつかはそういうものを身に着けるかもしれないし他人事ではない。だから、例えば、病院の中で携帯電話を使わないとか(PHSの出力なら皮膚に接触でもしなければ大丈夫)、電車で優先座席付近では携帯電話の電源を切る、程度の思いやりはね。患者さんがですよ、もしもそばにいて、「どき」となったらそれだけでもたいへん! だから、優先座席付近では電源を切るようにというのは、正しいと思うのであります。