ねこまんまねこの日記

2020/01/21(火)10:03

ジョジョ・ラビット@2019年アメリカ シャンテ

映画80点台(217)

不思議な映画である。  85点! 1つには主人公の10歳の少年ジョジョに、イマジナリーフレンドのヒトラー総統が居て、その映像が頻繁に現れジョジョと会話する点が奇妙なこと。例えば、ビューティフルマインドの中では主人公は完全に統合失調症でありその為、幻影の2人が見えるのであるが、この映画のジョジョは、統合失調症ではなく、あくまでもジョジョが妄想するイマジナリーフレンドのヒトラーが見えているのである。 2つめは、通常、戦争を背景にした場合、ドイツかアメリカのどちらかを正義、片方を悪として扱うのだが、どちらも正義としていないし悪とも捉えていない点。この映画は、独裁者が起こした戦争が市民を巻き込んで行く点と、民族主義を煽りユダヤ人を迫害した点を主として悪と捉え、それを痛烈に風刺している。ドイツ軍兵士すら巻き込まれて洗脳された被害者の様に描いている。 ジャンルはコメディ映画なのだろうが、上述した様に社会派映画や反戦映画の様な側面が感じられ、相当シリアスな面もある。 イマジナリーフレンドという言葉も初めて知った。

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