カテゴリ:デジタル音源
カセットテープやMDの音源をパソコンへ取り込む方法(第5回:最終回)
比較的安価な方法でカセットテープややMDに録音された音源をパソコンに取り込みデジタル化する方法を紹介します。 ここでは、Windowsのパソコンを使った方法を紹介します。 おおまかな手順としては、オーディオ機器とパソコンの音声入力端子をオーディオケーブルで接続して、パソコンで録音ソフトを使用してデジタル化します。 1.オーディオ機器とパソコンの音声入力端子の接続 2.オーディオ機器の出力端子について 3.パソコンの音声入力端子について 4.パソコン自身によるノイズの混入 5.USB接続の外付けオーディオキャプチャー機器 6.デジタル(オプティカル)入力端子について 7.録音ソフトによる録音その1(フリーソフトの紹介) 8.録音ソフトによる録音その2(入力音量(ボリューム)のレベル調整) 第1回、第2回、第3回、第4回では、上記の記事を記載しましたが、その続きです。 9.歪み・音割れの波形確認 SoundEngineの録音ボタンをクリックしてピーク音付近の音源を録音して見ます。録音を停止すると波形が確認できます。 例1~例3は同じ音源を異なる音量レベルで取り込んだ波形です。 例1は完全に0dbに達してカットされてしまっています。 例2は一瞬だけ0dbに達してカットされている箇所があります。 例3は0dbに達している箇所はありません。 例1の音量は完全に失敗で、筆者の場合は例2から例3程度の波形の大きさで録音できる設定(入力音量調整)をした後に録音しています。 10.録音ソフトによる録音その3(録音とWAVEファイルの保管) SoundEngineの録音ボタンをクリックしてオリジナルの音源を録音します。 録音ができたら、実際の音を再生して、オリジナルの音源と比べて見て気に入ったら次のステップに進みます。 歪み・音割れが出ていたらまた音量調整です。ノイズが非常に気になるレベルの場合には機器の接続環境の見直しも必要です。 筆者は次のステップへ行く前にオリジナル音源としてここでの録音結果をWAVファイルとして保管します。 11.録音ソフトによる録音その4(録音音源の加工) SoundEngineは、音源の加工機能が豊富に備わっています。その中で良く使いそうな機能を紹介します。 ノイズゲート:小さな音を自動的にフェードすることでノイズが目立たなくなります。 オートマキシマイズ:設定した目標音量レベルに調整を行なってくれます。-13db程度を指定するのが良いかと思います。 オートバランス:ステレオの左右の音量差を小さくします。録音機器の問題や結線上の問題でバランスが崩れているような時に使います。 選択範囲の削除:選択した波形の範囲を削除する機能で、音楽の場合の頭と後ろの無音部分のカット、音声の場合の不要部分のカットなどに使います。 選択範囲のフェード:選択した波形の範囲にフェードインやフェードアウトをかけて、曲間を聞き易くするような用途で使えます。 その他機能が豊富ですので、実際に使って見ると非常に優れたソフトだと思います。 このような加工が終わったら、ファイルに名前を付けて保存して終了です。 以上、最終回でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年12月29日 23時17分52秒
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