英知を磨くは何のため

2006/04/11(火)13:12

創価学園入学式 創立者のメッセージ

池田SGI会長のスピーチ・詩・etc(39)

一、わが東京校の第39期、そして、わが関西校の第34期の新入生の皆さん、春爛漫の入学式、本当におめでとうございます。  ご両親、また、ご家族の皆さま方にも、心よりお慶び申し上げます。ご来賓の方々、卒業生の皆さま方も、ご多忙のところ、まことにありがとうございます。  本日は、私たちの大切な友人であり、「平和の先進国」ニュージーランドの若き偉大な指導者であられる、ラウカワ統治信託委員会のマッケンジー教育長官ご夫妻が、遠路はるばる、お越しくださいました。  このたびは、私と妻に、何よりも意義深きマオリの栄誉を賜り、心から厚く厚く御礼を申し上げます。まことにまことに、ありがとうございました。  平和を愛し、人間の尊厳のため、勇敢に戦い抜いてこられた、貴マオリの名誉ある一員として、尊敬する長官ご夫妻とご一緒に、さらに信念の行動を貫いてまいる決心です。  新入生の皆さんに、私の大好きなマオリの英知の言葉を贈りたい。その一つは、「顔を太陽に向けよ!そうすれば、影はあなたの後ろに回る」という言葉です。  これが、青春の生き方の真髄です。悩みに負けたり、悪い縁に粉動されたり、小さな感情に流されたりして、暗く、わびしい影に入ってはなりません。常に、正しく、明るく、朗らかに、前へ、また前へ、希望に燃えて進みゆくことです。 一、とくに皆さん方は、太陽に向かうように、良い本を勇んで読んでください。  私は、ブラジルの世界的な天文学者のモウラン博士と、宇宙のロマンを語る対談を開始しました。博士は、わが学園生の姿を見て、”「21世紀の世界は大丈夫だ」との確信を持った”と語ってくださいました。  この博士も”読書には素晴らしい世界があり、宇宙があります。良書を読むことによって、精神を高め、知識を得、知性を磨き、そして人間を鍛えることができます”と強調しておられます。  ただし博士は、”低いレベルの本や雑誌などは、人間の精神を悪くしてしまうから、絶対に読んではならない。決然として無視すべきです”とも、厳しく戒めておられました。  学園生が目指すべきは常に一流の次元です。さらにまた、マオリの賢き先人たちは、「大地にしっかりと根ざした木は、決して流されることはない」と教えました。  皆さん方が、これから、毎日、朝早く起きて、遠くから学園に通うことも、親元を離れて寮生活・下宿生活で頑張ることも、さらに苦手な科目に挑むことも、クラブ活動に励むことも、全部、自分自身の根を深く強く張ることになるのです。  学園は、先生方も最優秀であり、真剣です。生徒も最優秀であり、真剣です。どうか、この最高峰の学問の城で、誇り高く学び、一日また一日、賢くなり、強くなり、大きくなっていってください。とりわけ、世界の指導者と育ちゆく皆さんは、英語の習得には、生き生きと挑戦していただきたいのです。 一、私と妻が深い友情を結んだ「アフリカの環境の母」で、ノーベル平和賞を受賞されたマータイ博士は、この2月、創価大学に来学されました。その時、創価同窓の友に贈ってくれた、三つの信念の言葉があります。一つ目は「決意」。自分自身が目指すものを見つけたならば、まず決意せよ。二つ目は「忍耐」。何事も、一晩で成し遂げることはできない。忍耐である。三つ目は「持続」。努力を持続することによって、必ず目標に到達できる。というのです。その通りだと思います。  そして、その一切を貫くものは「勇気」です。どんなことも恐れない勇気!  何があっても、へこたれない勇気!  そして、断じて負けない勇気です。 さあ、きょうから、素晴らしい学友とともに、そして私とともに、偉大な青春の前進を勇敢に開始しましょう!  どうか、お父さんやお母さん方が「本当に良かった!」と喜んでくださる、充実した勝利と栄光の学園生活を、楽しく伸び伸びと飾っていってください。  私の心は、どこにいても皆さん方と一緒です。これからの3年間、また6年間、皆さん方の健康と無事故と成長を、真剣に祈り抜いてまいります。  結びに、マッケンジー長官ご夫妻をはじめ、すべての皆さま方のますますのご健勝、そして、敬愛するニュージーランドの悠久のご繁栄を祈りつつ、私の祝福と感謝のメッセージとさせていただきます。サンキュー・ベリー・マッチ!2006年4月8日 創立者 池田大作

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