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テーマ:聖教新聞を読んで・・・(256)
カテゴリ:新・人間革命
野村勇は、力強くアピールを読み上げた。
「われわれは、仏法の『生命の尊厳』『絶対平和主義』の理念に照らし、基本的人権の尊重、国民主権主義の原則とともに、世界に比類なき徹底した平和主義を高らかに掲げた日本国憲法を高く評価し、その理念を死守していくために、次の四点を強く決意するものである」 参加者は、固唾をのんで次の言葉を待った。 「一、日本国憲法に明文化された恒久平和主義の理念を、全世界の世論とし、ひいては世界各国の憲法にその理念が取り入れられることを目標に、そのために積極的な環境づくりを粘り強く展開していく。二、『人間の精神的自由』をはじめとする基本的人権と、『真実の民主主義』を堅持していくために、人権思想、民主主義思想の定着化および肉化を推進するとともに、人権侵害の事実に対しては、その救済に努力していく。三、なかんずく『人間として生きる権利』の実体的保証を規定した憲法第二十五条を、改めて深く確認し、その精神をわれわれのあらゆる日常的生活場面において顕現させ、真に人間らしい文化的生活を獲得するための、新たなる観点からの運動を推進、展開する。四、憲法を空洞化し、無力化する動きに対しては、常にこれを監視し、警戒するとともに、憲法の基本理念を根底からくつがえすような重大な問題が生じた場合には、これに対し、断固たる反対行動を展開する」 そして、アピールは、「人類の幸福と平和を願う全世界の人々と連帯し、スクラムを組んで、この運動を持続的に展開していくことを決意するものである」との言葉で結ばれていた。 野村は全文を読み終えると、こう呼びかけた。 「このアピールに賛成の方は、挙手願います」 「おー」という雄叫びとともに、参加者の手が一斉にあがった。 「青年諸君、未来は君たちのものである」(注:『周恩来選集』森下修一編訳、中国書店)とは、中国の周恩来総理の叫びである。 未来を腕にいだく青年には、責任がある。現実の大地にしっかりと立ち、社会に担って進む、重い責任が! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/26 11:16:20 AM
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