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カテゴリ:写真集・写真の本
アラーキーこと荒木経惟のインタビュー集。 お得意のダジャレ、縁語、掛詞のオンパレード。 写真が言葉を生み言葉が写真を生む。私的であり詩的であるアラーキーの世界観を堪能できる一冊。 カラーかモノクロか、その選択肢は、何を撮るかで決めるという。 カラーは「生」、生きること日常を撮るとき。 モノクロは「死」、青空、コトを撮るとき。モノクロームは静的な感覚で水墨画みたいだという。 いい写真を撮るコツは?の問いに、「知性が先走りしないこと。アラーキーは俗を引きずってます。世間とつき合ってます。だからカメラマンとしては精神的になってはいけない」との回答。 写真はモノを撮るのではなくコトを撮る。空間を撮るのではなく、時間を撮っている。 写真とは「未練。過去への未練」カメラマンとは「指の思想家だね。指想家」等々アラーキーの写真哲学が感じられる。 モノではなくコトを撮る―これは興味深い言葉だ。カメラは簡単にモノを撮れるが、コトを撮るのは難しい。難しいからこそ写真は面白いのである。空間ではなく時間を撮る―この言葉も肝に銘じて置きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.22 14:06:59
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