がんばれ先輩・・・
学生時代に同じクラブだった先輩から、「細胞をわけてほしい」という依頼がありました。私のお邪魔している研究室の上の先生から、細胞の移動方法と飼い方について教えてもらって、取りに来てもらうことになったのですがいきなり、「明日行く」と言い、その日中に、ねちっこく、ねちっこく、何通も確認メールがやってきました。最後の2通ぐらいは、もう、どうでもいいやん!そんなこと!みたいな内容でした。大学生時代は、かっこよくて、モテモテの先輩でしたが、こんな性格だったのね・・・・それで、当日、午後2時に約束していたのですが、その1時間半ほど前に「ごめん、30分ぐらい遅れる」と電話が入ったかと思うと「今来たんやけど」 と、1時40分に電話が入り、なんやねーん!!あれやこれやで細胞の引渡しも終了しました。これで終わりかと思ったら、1週間後。「細胞を起こしたのですが、島状にぎっちりした感じで増えていくのでよいのでしょうか?継代はどのようにしたらよいのでしょう?」というメールが。先輩っ!!研究室に入って半年も経たない私に聞かんといてっ!細胞を分けてもらった先生に聞けばいいのでしょうが、先輩からメールがきたときに、けっこうねちっこく私も質問したのでなんだかなぁーー 質問しづらいです。「なーんも気を使うことない細胞」だと言っていたので、スタンダードな方法でいいと思うんだが・・・そもそも、本とか、インターネットに情報が転がってるんでないの?というわけで、検索したら、ちゃんとあるではないですか。わたしに実験方法を聞くなんて、手術を依頼するよりも危ないぞ(爆)「実際に培養した経験がないのでどのような状態になるのか知りません。そこで、ネットで探してみたのですが、培養方法は、目的に応じて少しずつ変わってくるようです。キホンは、DMEM+10%FBSでいいのですが、三次元的培養、なんていうのもありました。参考:http://www.md.tsukuba.ac.jp/epatho/3D culture.pdfあとは、マウスに植えるとき、とか。継代に関しては○○先生の方法と、わたしの方法とでは少しちがうみたいで、場所によって少しずつ流儀が変わるようです。PubMedで文献を探してもらったほうが、スタンダードな方法の情報が得られると思います。ちらり見、の情報ですが継代方法と長期継代に関する論文です。↓Genes Chromosomes Cancer. 1997 Aug;19(4):201-14. Related Articles, Links Sustained nontumorigenic phenotype correlates with a largely stable chromosome content during long-term culture of the human keratinocyte line HaCaT.Boukamp P, Popp S, Altmeyer S, Hülsen A, Fasching C, Cremer T, Fusenig NE.PubMedで「HaCaT」「passage」などをキーワードとして探すと、いくつか文献がでてきますので目的に応じて、適当にキーワードを変えて探してみてください。そのほうが、確実だと思います。」なんて、親切な後輩なんでしょう(爆)てゆーか、このぐらいは、自分で調べてくださいよ、先輩。