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私的BeijingLife

私的BeijingLife

モニ村

バスが細いみちをぐねぐね回りながら走る。
ほぼ放心状態に近い私の前に小さい集落が開けてきた。
周りの人に聞くともうすぐモニ村に着くらしい。
やっとこの行き地獄から開放されるかと思うと喜びもひとしお。

意外にもこんな山の中だけど聖山クリモトゥを訪れる旅行者用に
いくつかのゲストハウスが並んでいた。

こんなところまでやってくるなんて
よっぽどの物好きしかいない。

客引きがバスに寄って来たのでおとなしくついていく。
同じバスに乗っていた欧米人数人もそれぞれ宿に収まっていく。

私達が案内された部屋は離れで殺風景であまりぴんとこなかったがあまりに疲れていたためとりあえずそこに落ち着くことにする。

客引きのお兄ちゃんは私達にひつこく彼らのバイクでの
クリモト参拝を勧める。
何も産業のないこの村での現金収入はこのクリモト参拝と
女性達の織るイカット(手織りの布)にかかっているので
観光客の取り込みに皆必死だ。

宿の兄ちゃんの名前・・は忘れたが、やつは自分の彼女は日本人で
「アヤコ」というらしく、毎年のようにやつに会いにやってくるらしい。
他の村人も私達を見るたびに「アヤコ、アヤコ」と
叫ぶように。アヤコ・・・この村で一番有名な日本人女性
いったいなにをやらかしたのか?疑問だわ。

クリモト山のふもとまでローカルバスが走ってはいるが
朝早いため山に霧がかかって見えない可能性が大きいという。

やつが提示してきた金額はあまりお得とも思えなかったので
とりあえず返事は先延ばしに。

テラスで休憩しているとMちゃんが情報を仕入れてきて
お得な値段で山に連れて行ってくれる人を発見したので
明日の昼その人たちに山へ連れて行ってもらうことに。

ここ数日の移動で疲れきっていた私達。
この近くに温泉があるので連れて行ってやるといわれ
宿の兄ちゃんのバイクに乗って(有料1台2000ルピア)
温泉へ。

空もすっかり暗くなってずるずると滑りやすい道を下っていくと
げえ、そこはまるでウルルン滞在記。
温泉が出たところを掘って石を引いただけのかなりナチュラルな浅い水溜りに老若男女がうんさかわんさか。
みんな平気でお湯の中で石鹸使って体を洗ってるうう。
上段が男専用、下段が女性、子供専用となっているところになんだか
この村の男女上下関係が浮き彫りにされている気がする。
上段でおっちゃんたちがあらった液体ががつがつ下段の女性用に
流れてきてる。
おい、まじでここであらうの??と汗がでたが、しょうがない。
こういうところでやっぱりやめて帰るって言うのは
私達の性に合わないのでえいやと飛び込んだ。

村の女性達はかなり面白がってくれて、子供達も私達に興味津々だ。
こっちがいいと連れて行ってくれたり、石鹸を使えと貸してくれたり。
お湯は生暖かくってみんなの体を洗った泡なんかが浮いていたけど
見ないふりしてつかってみた。
Mちゃんはインドネシア語で村人とコミュニケーション。
この村で民族踊りが見れるという情報を聞きつけ
明日夜行くことに。

モニは山の村なのでずいぶん冷える。長袖を着ても寒いくらい。
ちょっと振るえながら眠りについた。


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