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カテゴリ:上海留学:日記
食事だけにとどまらないLちゃんの憂鬱。 一緒に買い物に行ったときのこと。 中国語があきらかに下手なmayQ、店に入ったらすぐ 「あんた何人?韓国人?」と店員に聞かれる。 「日本人です~」と普通に答える。 続いてLちゃんにも「あんたは?」と聞く店員のおばちゃん。 ・・新彊の人は顔立ちが明らかに漢民族とは違います。 彫りが深くて、東欧系に近い感じ。だから同じように聞かれる。 そこでLちゃんが答えた言葉にmayQ唖然。 「私も日本人です。留学生です。」 ・・・いや、それは無理があるでしょ! そんな顔の日本人いないし、中国語だって小学校から 学んでるんだから全然レベルが違う。っていうか、 私と中国語で会話している時点でおかしすぎ。 店員も明らかに疑って「え?日本人じゃないでしょ。 新彊じゃない?そうだろ?」と詰め寄る。 でも彼女は「違います!日本人!」と言い張って。 店を出てから、理由を聞いてみた。 「新彊人は嫌われてるから言いたくない」 とのこと。前は正直に答えていたけど、あからさまに 嫌悪感を示されたことが何度もあって、それ以来絶対言わないのだと。 ・・ 上海人友達に詳しく聞いてみると「粗暴な人が多かったり、 スリのグループがいたりして、よくないイメージを持っている人も いるのは確か」という話だった。確かに耳にしたことはある。 そう、一部の人のせいで、すべて悪いようなイメージを 持たれてしまっているということ。 ・・・同じような話は日本でもある。 中国人留学生の犯罪が騒がれていた時期、そして先日の反日騒ぎの時、 知り合いの留学生は本当に辛そうに 「なぜ私まで同じ目で見られなきゃいけないのか」と話していた。 バイト先で、相当心ない言葉を浴びせられたらしい。 反日騒ぎの時「韓国人です」と言っていた自分の気持ちも思い出す。 何も恥じることはないのに、出身を隠さなきゃいけない。 こんな理不尽なことはないし、こんな悔しいこともないだろう。 ただ、彼女は同じ「中国人」で、中国に住んでいるのに。 外国にいる私たちとはまた違う気持ちを持ってるんだろうと思う。 広大な中国。 言語も文化も気質も地域によって異なるのは言うまでもない。 「上海人は○○」「北京人は○○」「○○人と○○人は仲が悪い」 そんな話もよく聞く。 日本の県民性論議より格段に幅広く、しかも時に断定的だ。 でもそれ以上に漢民族とそれ以外の人の溝が深いのを、 彼女と話していると強く感じる。 Lちゃんは頻繁に「私たちの民族は・・・」という言葉を使う。 生活習慣も、性格も、そしてここ上海での立場も 何もかも違うことを何度も主張し、その端々からは 自分たちの民族に、ものすごく誇りを持っていることがうかがえる。 民族意識、これも私にとっては非常に縁遠いもの。 ちなみに通常4~6人部屋が当然の中国人学生寮で、 Lちゃんは「新彊人」という理由だけで先月から個室が与えられた。 本人は相当喜んでいたけど、 そういう扱いを大学がする理由(良し悪しはともかく)を含めて まだまだこの国における「民族」というものを私が理解するには 相当時間がかかりそうだ。 ・・ なんだかまとまらない文章になっちゃいましたが・・・ とにかく、Lちゃんが出身地を堂々と言える日がくることを 願わずにはいられません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/28 05:30:08 PM
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