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カテゴリ:名医☆橋幸夫
恐怖の歯医者で心臓バクバク、手はブルブル、心なしか瞳孔も開きながら、逃げようか、いや、諦めて橋幸夫に委ねようか、そんな事を考えながら問診票に○や×を記入していると、こんな項目が表れました。
「私は→ 怖がりです 怖がりではありません」 おぉ、こんなことまで聞いてくれるのか!やるな!橋幸夫! 私はありったけの力を指先に集中させ、紙を破る勢いで○を記入しました 「私は→怖がりです」 「怖がりです」とカミングアウトして「これで強がる必要はなくなった」と少し気が楽になった私は、記入を終え、いざ治療台へと案内されました。 さて、私には歯医者さんで言われる言葉で嫌いなものが2つありまして 「痛かったら右手を挙げて下さいね」と「お写真撮りますね」です。 「痛かったら」ってのはつまり「痛いかもね」「たぶん痛いとこ触るからね」でしょ? そんな予告はやめて下さい!怯えるだけですから!! しかし!とたんに怯えた表情を浮かばせた私に橋幸夫は優しく言いました 「麻酔しとこうか?」 おお!わかってるじゃないか!橋幸夫! まだまだ心を許す事は出来ないけれど、ちょっと見直したゾ!橋幸夫! 私が必死で頷くと橋幸夫はいそいそと麻酔の用意をしてくれました。 「ちょっとチクッとしますよ~はい、打ちますよ~」 その後も橋幸夫は幼稚園児のようになだめながら「初診でいきなり歯を抜く」という偉業も成し遂げてくれました。え?抜くほど悪かったのかって? 実はかなり昔にアイスホッケーをしてる時に折れたのを歯医者怖さに放っといたのです。 アイスホッケーで折れた、と言うと「試合中にぶつかって折れた」みたいな勇ましい感じがしますが、違います。 練習中に一人で転けて単独事故で折れました。 ダサッ!かっこ悪っっ! しかも折れたと言ってもくいしばった時にヒビが入っただけなのですが、これが歯根までヒビが到達していたために抜くしかないと、なったのです。 麻酔…それは恐怖心を全てなくしてくれる素敵なモノ… 私はすっかり麻酔中毒になりました。 「ちょっとでも痛い可能性があるんなら麻酔を打ってつかぁさい!先生!」 「お金ならなんとか用意しますけぇ薬を!先生!」 「ヨダレが出ても気にしませんけぇ!打ってつかぁさい!先生!」 「麻酔を!先生!薬を打ってつかぁさい!先生!」 そんな気持ちを察してか毎回、麻酔を打って麻酔ジャンキーにしてくれる橋幸夫。 もう麻酔ナシには生きてゆけなくなってきた私はどうなるのか!? (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月30日 13時15分48秒
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