市民を危険にさらすウクライナ軍 アムネスティ報告について
アムネスティ ウクライナ軍について市民を危険にさらし「国際人道法に違反する」 との見方示す (TBSNEWS 8月5日配信より 以下、引用・抜粋) 国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルはロシアに反撃するウクライナ軍が、市民を危険にさらすような戦術をとっているとして「国際人道法違反」との見方を示しました。アムネスティ・インターナショナルは4日、ロシアによる侵攻を受けたウクライナでの調査の結果、ウクライナ軍が戦闘の前線から離れた人口の多い住宅街から攻撃していた証拠が見つかったと指摘。市民を危険にさらすような戦術は国際人道法に違反するとの見方を示しました。ロシアの無差別攻撃を正当化するものではないとも説明していますが、・・・ゼレンスキー大統領は「侵略者と被害者が同じだと報告され、侵略者の行為が無視されるのは許されない」と反発しています。 〔引用・抜粋は以上〕「何を今さら」と言ってはいけないでしょうが、「西側(NATO)中心の報道」を鵜呑みにすることなく、「ウクライナ戦争」が起こった歴史的文脈(とりわけ2014年以降の事実を踏まえれば、この戦争は明らかに米国を中心とするNATOとロシアとの「代理戦争」であり未然に防ぐことは当然できた)に目を向けながら、この間の流れを批判的に見つめていれば、アムネスティが報告した上記のような事実は充分わかっていたことではないでしょうか。(アゾフ連隊などの「極右部隊」が2014年以降、ロシア語を話す住民に対して行っていた残虐行為は、このたびの侵攻前の段階で数多く報告されていたのです。)〔関連してフランス人ジャーナリストの取材・作成したdocument(53分)。現地の人々やウクライナ兵へのインタビューも含まれた映画です。:8月14日付記〕当blogにおいて、私は以下のような主張を続けてきました。ウクライナ戦争という「代理戦争」。欧米諸国は仲介の努力をするどころか(開戦以前には国連難民高等弁務官事務所などから極右と見なされていたウクライナの部隊に)大量の武器を提供し、長期戦もいとわず戦い続けることをあおってきました。米国の軍需産業は大儲け。欧州はウクライナを「多数の犠牲を出しながらもロシアに大きな損害を与える盾」にしているように見えます。長期戦をあおる欧米に加担するのではなく、報道機関は停める視点をもっと重視すべきと考えます。 なお、ウクライナ軍による「国際人道法違反」(このたびの報告)があったからと言って、ロシア軍の「ウクライナ侵略」が許されるわけでは断じてありません。しかし、だからと言って、ウクライナ軍による「国際人道法違反」は許してはならないのです。アムネスティの報告は、そのような「当たり前のこと」を指摘しているにすぎません。〔先に「充分わかっていたこと(ウクライナ軍-少なくとも一部-の人道法違反について)」と述べましたが、「両国から独立した国際的な組織」が、現地住民への丁寧な聴き取りや衛星画像等での確認をもとに報告書をまとめ、発表したことはやはり大きな意義を持つといえるでしょう。「NATO側のmedia」も無視するわけにはいきません。実際に報告を読んでそう感じました。:8月10日付記。 アムネスティのHP〕過去記事のrinkと表題を以下に列挙しておきます。ご一読・ご参考にしていただければ、幸いです。2022.04.02 ウクライナ侵略に関する山本太郎の会見2022.04.06 TBSへの「ご意見」2022.04.26 報道特集に猛省を求める2022.05.01 ウクライナの平和運動家ユリイ・シェリアジェンコの発言2022.05.07 遂につかんだ「バイデンの動かぬ証拠」―2014年ウクライナ親露政権打倒の首謀者2022.05.20 マリウポリから脱出した市民 証言の検証2022.06.04 『夜と霧』、そして現在の戦争にほんブログ村 ← よろしければ一押しお願いします教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページに(yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。)「しょう」のブログ(2) もよろしくお願いします。生活指導の歩みと吉田和子に学ぶ、『綴方教師の誕生』から・・・ (生活指導と学校の力 、教育をつくりかえる道すじ 教育評価1 など)