2019/03/29(金)23:32
『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』について
「人格攻撃にならない建設的な討論を!」
ベストセラーになった『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』について私はかなり批判的に検討しました。まとまった内容については次のページです。
“しょう”のページへジャンプ
ただ、アル・ゴア氏や武田邦彦氏に対するネット上の批判を見ていると、建設的な討論につながるものもありますが、「これは人格攻撃ではないか」と思えるものもままあります。空間を越えて建設的な討論を積み上げていく武器を私たちは持っているのですから、ぜひ、プラスに活用したいものですね。
堂々と批判的意見を提示していこう、という気持ちから私は、武田邦彦氏の著書に対する意見を公開する以前に、本人にメールでお伝えしたところ、下記のようなていねいなご返事をいただきました。
「ご丁寧なご批判をいただきまして、ありがとうございます。私の著作の方針は
1) 自由闊達な議論と批判
2) 日本人の誠をもった行動
ですから、ご批判は大変、良いことと存じます。
通して読みました感想ですが、ほとんど私と同じお考えと受け取りましたが、次の2点が少し違うかも知れません。
1) 自分がある目的が正しいと思ったからといって(私は環境が大切で、森林もとても大切と思っています)、自分の目的にそった事実だけを示すのではなく、むしろ反対の事実を多く示して、それでも私は(ある理由で)これが正しいという生き方をとってきました。
2) 環境に関することは「国民はバカだから危機を煽らないとムダをしたり、環境を壊す」というお考えの方が多いのですが、私は国民を信じています。たとえば私の本をお読みになって「環境なんか大切ではない」とご判断される方はそれはそれでその方のお考えであると思います。これまであまりにも間違った情報を多く与えられていたことこそ問題と思います。」
いかがでしょうか。武田氏は決して「反環境主義者」ではないのです。確かに、著書の内容には様々な疑問点はありましたが、一人ひとりが異論も受け止めつつ考えていくきっかけにすることが大切ではないでしょうか。
〔追記〕
上記の記事の基本的姿勢「人格攻撃にならない建設的な討論を」ということについては大切なことだと今でも考えますが、その後『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2』、『暴走する「地球温暖化」論』などを読む中で「武田氏の執筆姿勢には根本的な問題があるのではないか」と感じています。
つまり、上記メールの中身をそのまま受け止めれば「真実を伝えていくために執筆している」と読めるのですが、武田氏の著作は「事実をデータとしてきちんと確認していく」という基本的な姿勢さえも欠いていると判断せざるを得ないのです。
この記事を読んでくださった方は、安井至氏のHP「反偽善エコロジー」その1、その2 などもご参照いただければと思います。
↑
ランキング(日本ブログ村)はこちらです
教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページに
(yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。)