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2008.03.25
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カテゴリ:悲鳴をあげる学校
小野田さん(小野田教授)の提起 3

3 日本の学校は本当に「閉鎖的」なのか?

 教育や学校にかんするさまざまな事件が起きるたびに、マスコミなどは「教師たる者は、かくあるべし」とか「だから学校は、硬直的で閉鎖的と言われるんだ」と評することが多くなってきました。たしかにいくつかの側面からは、そのように見えることは事実です。

 しかし学校は、体罰や管理主義教育の問題が表面化してきた一九八〇年前半までとは異なり、かなり柔軟な姿勢になり、また地域に開かれた取り組みを進めてきているところも多くなっています。

 私のところにマスコミ関係者が多くきますが、話をしてみると、今の学校がどのようになっているのか、あるいは教職員が機能しているかについては、じつはよく知らないことに、こちらが驚きます。しかしマスコミ関係者も「世間」の一つであり、同時に非常に強く「世間を形成」する存在ですから、このズレはかなり大きいものといえます。

 日本の学校は、閉鎖的なのでしょうか。学校と家庭との関係では、相当すぎるほどのコミュニケーション・チャンネルをもっているのですが、それが正当に評価されないまま、一方的に固定的なイメージで語られていないでしょうか。

 日本の学校ほど学校から家庭に対していっぱい情報が提供されている国はないのです。紙による情報提供は世界でいちばん多いと思います。(…)授業で使うプリントの類以外に、家庭向けの文書資料が大量にあるのです。

 つまりコミュニケーション・チャンネルというのは、まず紙を用いたかたちで豊富にあるでしょう。授業参観は学期に一回あります。そして、個人懇談、学級懇談もあるわけです。

 膨大なコミュニケーション・チャンネルを持っています。さらにもっと言えば、担任の先生などのところに、夜中に電話がかかってくることもあります。

 「先生すいません。うちの子が家出してしもうた。どないしょ?」と保護者から。すると先生は、それが夜中の一二時であろうが一時であろうが、電話に飛び起きます。

 電話が鳴ったとたんに「うちの田舎のじいちゃん、そろそろ危ないと言ってたけど、危篤の知らせかな?」という思いも持ちながら、真夜中に電話を受けます。

 するとクラスの「生徒の家出」ということで飛び起きて、「それじゃあ、こちらでできるだけのことはやりますから」といって、学校の緊急連絡網を使って生徒指導の先生に連絡します。

 また、校長や教頭にも連絡するなどのことをやります。つまり学校での勤務時間だけでなくて、時と場合によって二四時間体制で受付をするわけです。これが日本の学校の実態です。こういう国はほかにありません。

 ここまでやっていて「学校が開かれてない」という言い方には、私は「それはないんじゃないの」と言っています。もっとも開かれているのが日本の学校なのです。

〔コメント〕

 「一億総教育評論家」という言葉を使う人が前々任校でいました。すべてといっていい人が学校に通った経験を持っているわけですから、「学校について自分はよくわかっている」と思いがちです。

 しかし、例えばPTA活動に熱心な保護者で「教職員(先生)とひざをつき合わせて色々話をして、はじめて生徒の時には見えなかった教育現場の実情がわかった、」と言われる人も多いです。

 「イチャモンから結び合いへ」が重要テーマなのですが、それを実現していくためには、教職員と保護者とがしっかり話をすること、直接の話が難しい場合にも両者が互いの現状に対してしっかりと想像力を働かせることが大切だと感じます。

 それに逆行するような政策を強引に進めていった「安部前政権」のやりかたにはいまだに憤りを感じているのです。


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Last updated  2019.03.23 20:08:47
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閉鎖的というよりも・・   よたよたあひる さん
 しょうさんが、書かれている先生方の24時間体制の大変さは理解できます。私達は、利用者に自宅の電話番号を教えることはありません。24時間施設ですから、24時間職場に誰かいる、ということもありますが、個人ではなくて機関として対応するので、職員のプライバシーは最大限守ることも大事だからです。最初は冷たい関係性のような印象がありましたけど、対応を個人で抱えないということは利用者にもメリットがあります。

 ただ、保護者の立場から感じるのは、閉鎖的というよりも情報提供の方法、内容がニーズとあっていない、ということです。むろん、それもある程度は止むを得ないと思うことも多いのですが。
 具体的にいうと、学校説明会や保護者会になんとか時間を作って参加してきましたが、資料を読めばわかることをかなりの時間をかけて説明してくださって、質疑応答の時間があまりとれなかったりします。学校評価としてアンケートもありましたが、質問項目が答えにくかったり、その結果がお手紙として配付されても学校が何をどう受け止めたのか、PTA運営委員会でも「話し合い」をする時間がとれなかったりもしました。「先生方が忙しい」という理由で保護者会も減ってきています。
 イチャモンではなくて、結び合いをするための時間がうまく作れていないなぁと思うのです。 (2008.03.25 22:19:24)

学校からの情報発信   kurazoh さん
学校が閉鎖的だとい批判をする人は、もともと学校とつながりを持とうとしない人がほとんどです。
「学校はどうせ自分に都合のいいことしか言わない」「きまったことしか言わない」という信念?で。
学校への苦情の多くは匿名ですし、名乗って批判をした相手にそのことを感謝するともうその後は連絡をよこさなくなります。
小学生の子供が学校から持って帰るプリントですが、すべて目を通しているものの、正直、HPに載せておいてもらえれば十分なものばかりです。
都立高校はすべてHPを公開していて、中身が充実していますが、以前にすべての学校の更新順とアクセス数の関係を調査したことがありました。やはり頻繁に更新しているところはアクセスも多く、内容も充実しています。相当の労力が必要なのはわかりますが、「学校裏サイト」の管理人はそれをはるかにうわまわるバイタリティをもっていたりします。 (2008.03.26 02:31:27)

Re:閉鎖的というよりも・・(03/25)   shchan_3 さん
よたよたあひるさん

 具体的でていねいなコメントありがとうございます。

>イチャモンではなくて、結び合いをするための時間がうまく作れていないなぁと思うのです。
 
 PTA活動の目的のひとつは「学校の実態を理解し、それを踏まえつつ何ができるのか話し合うこと、実行すること」だと思います。
 確かに、実態を共有するための話し合いや、どうするといいのかについての話し合いは不充分かもしれませんね。
 私は今年度PTAの担当をしていたので、役員や各担当の「振り返り」の時間をしっかりとって、具体的な活動について継続すること、改善する点などをはっきりまとめていただきました。
 活動内容や力点は次年度おおきく変更する予定です。
 改善のための話し合いがなかなかできないところもあるでしょうが、そこは出発点かな、と思います。 (2008.03.26 18:24:37)

Re:学校からの情報発信(03/25)   shchan_3 さん
kurazohさん

 教職員、そして保護者としての具体的なコメントをいただけるのは大変ありがたいです。

>学校が閉鎖的だとい批判をする人は、もともと学校とつながりを持とうとしない人…。
>学校への苦情の多くは匿名です…。

 私はいまJR通勤しているのですが、列車マナーについて他校生にもていねいに声をかけるようにしています。「地域で一緒に育てる」という雰囲気を何とか作っていきたいですね。

>小学生の子供が学校から持って帰るプリントですが、すべて目を通しているものの、正直、HPに載せておいてもらえれば十分なものばかりです。

 私の街では地域の学校の通信が回覧されますが、小中学校の様子もよくわかって興味深いです。
(今年度、私の子どもは幼稚園の年長組でした)
 その点では「地域に開かれている」面もあると思うのですが、よたよたあひるさんも言われるように、保護者のニーズとうまくあっていないのかも知れませんね。
 あなたと違ってHPを見ない保護者も多いかもしれませんので教員は必要だと思っているのでしょうが…。 (2008.03.26 18:40:27)


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