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2008.04.06
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カテゴリ:悲鳴をあげる学校
小野田さん(小野田教授)の提起6

(引用 続き)

 別の角度から考えてみましょう。これほどまでに高度に成熟し、それゆえにさまざまな社会問題を抱えざるをえない社会において、なぜ犯罪発生率が欧米諸国に比べて格段に低いのでしょうか? 2006(平成18)年版の『犯罪自書』 によれば、主要欧米各国と比較しても日本は群を抜いて犯罪発生率は低いのです。

 2004年度において人口10万人あたりの発生率は、近年やや増加傾向がうかがわれるものの、日本は2007、これに対してイギリス10633、ドイツ8037、フランス6316、アメリカ3983となっています。それは国民性なのでしょうか? 警察の効果なのでしょうか?

 私は数値に表れないかたちでの日本の学校教育の成果が相当に大きいと考えています。膨大な生活指導の領域を抱え、二四時間体制で家出事件や非行少年たちのために駆けずり回りながら「一人ひとりの子どものために」活動するわが国の教師たち。

 運動会や文化祭といった特別活動の領域の幅広さによって、勉強だけができる子どものみが評価されるのではなく、じつに多様な活躍の場がそれなりに設定されている学校。
 ある子どもについて、教室での勉強を通して見えてくる姿だけでなく、部活の場面での姿、学校生活全体での姿と多様な面を、一人の教師がトータルに見て取ることのできる環境。

 これらは明らかに、日本的な学校文化です。
 日本の教師たちは法定の一週間に五日間×八時間の労働時間をはるかに超えた超過勤務をし、手当支給も代替休暇もないなかで懸命に、ときには警察的な治安の維持に、児童民生委員を超えたソーシャルワーカー的な機能を果たし、あるときは総合的なカウンセラー的機能を果たしています。

 それは社会と人びとを「いやし、ほぐし、つなぐ」機能として、きわめて重要な一翼を担っています。問題は、世間がなかなかそのことに気づいてくれず、また政治や行政そしてマスコミなどがそれを過小評価していることにあります。

(コメント)

 小野田さんは「教職員が総合職であること」「学校教育が果たしている役割は総合的なものであること」を強調し、犯罪発生率を例にその「成果」と思われるものに目を向けています。
 
 「高校を卒業する子どもたちの比率が全体の90%を超える」という事実も日本の学校が果たしている「総合的な機能」と関連していると思われます。

 私自身は高校の教職員ですが、「受験学力が低く生活指導が困難な学校」にかなりの期間勤務していました。「さまざまな問題行動を繰り返す生徒」に対して「いま学校をやめさせる方向で考えることはできるが、彼(彼女)はこのままでは社会でまともに生きられない」といった論議をしながら、とことん向き合い教育していくことを目指してきました。

 ただ、それがある程度可能だったのは、日本の学校の中に生徒会活動・行事や部活動などの領域があり、一人ひとりをさまざまな物差しで評価することができる、という面があったからです。

 この点でも「日本の学校が果たす総合的な機能」に関する小野田さんの指摘は妥当であるように思います。「授業」はもちろんですがそれ以外の領域にもかなりの力を注いでいることがかなりの「教育効果」を生み出していることについてはそれなりに自負できると考えています。

 その素晴らしい成果を象徴的に劇的に示しているのが 長野県U高校の実践 でしょう。
 このブログでも 「学校の力を高める」 で連載したものです。

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Last updated  2019.03.24 00:47:02
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