620191 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

“しょう”のブログ

PR

Profile


shchan_3

Category

Comments

shchan_3@ Re[1]:憲法改正に関する玉木代表の発言について(07/27) KUMA0504さんへ  お久しぶりです。コメ…
shchan_3@ Re[1]:ポスト京都議定書に向けてIPCCの論議(12/14) 京都議定書失敗から学ぶ研究生さんへ  …
KUMA0504@ Re:憲法改正に関する玉木代表の発言について(07/27) 教えてくださってありがとうございます。…
京都議定書失敗から学ぶ研究生@ Re:ポスト京都議定書に向けてIPCCの論議(12/14) COP3、京都議定書が日本にとって大失敗に…
shchan_3@ Re[1]:沖縄と連帯するとっとりの会(12/20) KUMA0504さん、お久しぶりです。  米国…

Favorite Blog

24時間心電図 New! moririn65さん

【わけあって絶滅し… New! けんとまん1007さん

30年前の宮部みゆ… New! KUMA0504さん

・二階氏「まずまず… あならいずぁさん

「京都アニメ」放火… meisinn2006さん

Calendar

2009.04.18
XML
家本氏がある中学校に転勤して新一年生を担任したときにびっくりした言葉、それは「3年生を見習ってはいけない」という言葉だったのだそうです。

 「たしかに、3年生はほめられた存在ではなかった。校則違反は日常茶飯事、全校朝礼にも半分くらいの生徒が遅刻してくる私語も多い。(…)授業中も、教室から出たり入ったり、注意した教師に暴力をふるうなど3年生の状態はひどかった」。(『家本芳郎のしなやか生活指導』83頁)

 ところが、3年生の悪い影響が2年生に伝染し、1年生に伝染していきます。教職員も手をこまねいていたわけではなく、色々な対策を立てて取り組んだということですがなかなかうまくいきません・・・。

 「なぜ、教育すればするほど悪くなるのだろうか。そう嘆いていた矢先に、一年生の中からさまざまな問題行動・非行(集団的な喫煙、性的非行、万引き、暴力、カンニング事件)が次々に発生した。1年生の教師集団は呆然として言葉を失った」。(84頁)

 このような現状を受けて家本氏は1年生の学年会で次のような問題提起をします

1、問題の発生を押さえるために管理し説教するだけでは防げない。
2、上級生の影響力は教師集団の指導力を上回る。その影響力を防ぎきれるものではない。(・・・) 
 この「影響力」は、現在のところ、「悪い影響力、否定的な影響力」として発揮されている。それを「よい影響力、肯定的な影響力=教育力」にかえることはできないだろうか。もし、そのことに成功すれば学校は一変するに違いない(・・・)。

 もし、上級生のリーダーシップを引き出すことに成功すれば、「上級生を見習いなさい」と言えるようになる。(・・・)こんな情景の創出は難しいができないことではない。だが、教職員は目の前の事件に忙殺されていた。 (86頁)

 どうしたらいいのだろうか。(・・・)上級生をして、指導せざるを得ない位置におくことである。その教育的装置として考えたのが縦割り群である。次年度、生徒会が全校の基礎集団として縦割り群を編成することにした3年1組、2年1組、1年1組を1組姉妹兄弟学級群とし、上級生学級は下級生学級を指導する役として位置づけたのである。(89頁)

 さて、一般的に縦割り群の活動は1、異年齢と交わりあう能力を磨く、2、年上から学び年下へと伝えていく生活文化を育てていく、といったことを目的に行われるようです。
 それに加えて(それ以上に)ここで家本氏の強調した目的は「全校の指導勢力をつくること」でした。上級生を指導する勢力に育てるという方針です。一体どのように具体化したのでしょうか

 「上級生が下級生に自信を持って指導できることは何だろうか。集会・校則・掃除・授業はだめ。しかし、スポーツならできる。そこで、生徒会の全校スポーツ大会を縦割り群の対抗戦として開くことにした。(・・・)試合は1年生の女子からはじめた。試合に先立つ練習には、縦割り学級の2年生の女子がコーチした。例えば、2年生がチームをつくって練習試合をしてくれた。男子もおなじように縦割り2年生の男子がコーチした」。

 「次に2年生の試合。その練習は、今度は、縦割りの3年生がコーチした2年生の試合が終わって4つの順位(男・女×縦割り2学年それぞれの順位)が合計された。点数の少ないところほど上位である」。(89頁)

 「最後が3年生。この勝負で優勝が決まる。縦割りの下級生も大勢詰めかけて応援。3年生も必死である。(・・・)こうして3年生男女別の試合が終わり、順位を合計して優勝を決めた。(・・・)勝敗はともかく、やさしくていねいに指導してくれた上級生学級がある

 まとめの全校集会では下級生が次々に立って「上級生、ありがとう」と謝辞を述べた上級生は、自分たちが下級生から感謝される存在であることをはじめて知った

 この活動によって、上級生のリーダーシップは覚醒し、指導学年として位置づいていった。その後、縦割り活動は、このスポーツ大会から合唱活動、やがて、委員会・学級・学習活動へと発展していった。(90頁)


 このようにして見事に「荒れた学校」は生まれ変わります。この事例で学校再生を実現した「学校の力」が、教職員集団の力プラス生徒集団の力であったことは明らかでしょう。しかし、このような縦割り群の実践は比較的身近で事例も多いとはいえ、家本氏の報告したようにうまくいくものでしょうか。

 実際、家本氏が提案した「縦割り群」に対して、「そんなことをすればあっというまに全校が荒れるぞ」という声も出たのだそうです。また、(別の学校の教員が)まねをして縦割り群を提案したがあっさりと否決された、という声も家本氏に届いたとのことでした。

 「かえって現状をより困難にするのではないか」といった不安の声もある中で、合意を積み上げながら改革の歩みを進めていく「学校づくり」、「教職員集団づくり」成立したポイントはどこにあったのでしょうか。次回はそこのところを紹介します。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ人気ブログランキングへ 日本ブログ村と人気ブログランキングに参加しています
      ↑      ↑
よろしければクリックして投票・応援いただけますか
(一日でワンクリックが有効です)

 教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページ​に
(yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。)






Last updated  2019.03.30 13:48:50
コメント(2) | コメントを書く
[家本芳郎のしなやか生徒指導] カテゴリの最新記事

■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:しなやか生活指導1 - 3年生を見習うな?-(04/18)   Mr. Hot Cake さん
ひょっとしたらしょうさんの次の記事とダブってしまうのではないかと、おじゃまを危惧しつつ私の経験をちょっと述べさせていただきます。

> 「なぜ、教育すればするほど悪くなるのだろうか。・・・・」

私は多くの先生方が持たれるこの「教育すれば」がまさに悪くさせる根源だと思います。

私は自ブログの記事にちょっと書きましたが、(「こうなって欲しい」という)自分の意図は極力表に出しません。出さずに「いっしょにやろうぜ!」の方向で対話します。
私の小4の時のクラスは担任との信頼関係が無く、まさに荒れ放題でした。小5の新担任は、新校長が「この先生でなければ」と新たに呼び寄せた先生です。その先生が最初にしたことはお説教ではなく、とにかく私達と一緒に率先して遊ぶことでした。私達は初め疑いを持ってその先生を観察していました。その先生に邪心がないことを確認すると、「兄貴に迷惑がかかるようなことはできない」というような空気が私達に漂いました。先生(当時27歳)は私達を弟のように信頼してくれた。いつの間にか私達は村じゅうの大人達から「模範的だ」と言われるようになっていました。大人しくなったという意味ではありません。それまでは「鼻つまみ者たちだ」と言われていたんです。

自分たちを信頼しない大人のお説教など却って反発のための反発の対象です。子どもたちから見れば、大人と言ったって知識面以外では子どもとたいした違いはないのですから。

(2009.04.20 19:14:19)

Re[1]:しなやか生活指導1 - 3年生を見習うな?-(04/18)   shchan_3 さん
Mr. Hot Cakeさん

 貴重な体験談をありがとうございました。

>私は自ブログの記事にちょっと書きましたが、(「こうなって欲しい」という)自分の意図は極力表に出しません。出さずに「いっしょにやろうぜ!」の方向で対話します。

 ルソーが「大人になった時に私たちは、子どもだった頃の(大切な)ことを忘れてしまう」といった趣旨のことを述べていましたが、あなたが小学校時代の体験を教育活動の原点にしておられるのは貴重なことだと思います。

>>「なぜ、教育すればするほど悪くなるのだろうか。・・・・」

>私は多くの先生方が持たれるこの「教育すれば」がまさに悪くさせる根源だと思います。

 子どもたちに必要な教育とは別のことに力を注ぎ、「やったつもりなのに成長しないと嘆く」というのは私たちのはまりやすい落とし穴ですね。

>自分たちを信頼しない大人のお説教など却って反発のための反発の対象です。

 注意とお説教を際限なく繰り返すだけで結局こどもを信頼していない、というのも陥りがちな落とし穴です。

 上記「体験談」のなかで新しく担任になられた若い先生は、その姿勢と実践(⇒子どもたちの成長)によってその後の学校にも影響を与えられたことと思います。

 「信頼すれば子どもたちはこたえてくれる、成長する」という「実績」は周りの職員の意識も変えていくでしょう。学校づくりの鍵にもなりますね。 (2009.04.20 21:59:26)


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.