619500 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

“しょう”のブログ

PR

Profile


shchan_3

Category

Comments

shchan_3@ Re[1]:憲法改正に関する玉木代表の発言について(07/27) KUMA0504さんへ  お久しぶりです。コメ…
shchan_3@ Re[1]:ポスト京都議定書に向けてIPCCの論議(12/14) 京都議定書失敗から学ぶ研究生さんへ  …
KUMA0504@ Re:憲法改正に関する玉木代表の発言について(07/27) 教えてくださってありがとうございます。…
京都議定書失敗から学ぶ研究生@ Re:ポスト京都議定書に向けてIPCCの論議(12/14) COP3、京都議定書が日本にとって大失敗に…
shchan_3@ Re[1]:沖縄と連帯するとっとりの会(12/20) KUMA0504さん、お久しぶりです。  米国…

Favorite Blog

小雨ふる朝 New! moririn65さん

・二階氏「まずまず… New! あならいずぁさん

大根の間引き菜と葱 New! けんとまん1007さん

2019年9月に観た映画A New! KUMA0504さん

「京都アニメ」放火… meisinn2006さん

Calendar

2009.04.25
XML
 前回記事では「縦割り群」の編成により、上級生の教育力を高め、学校を「再生」していった家本芳郎氏の実践を紹介しました。このような新しい取り組みを進める場合、しばしば起こりうる「抵抗」は同僚(教職員)の反対です家本氏はどのようにしてこの「抵抗」を克服したのでしょうか『家本芳郎のしなやか生徒指導』の紹介を続けます。


 「教育すればするほど悪くなる」克服策の一つとして縦割り群の実践を紹介したところ、ある教師から「とても面白い実践だと考えて、職員会議に提案したところ、時期尚早だとあっけなく否決された」というメールをもらった。

 いきなり職員会議に「縦割り群を編成します」と提案したって、通るはずがない。準備作業が必要である。この教師は言って悪いが、そうとうの世間知らずである。(44頁)

 さて、ここで家本氏の言う「準備作業」というのはどのようなものだったのでしょうか。担任をしつつ、生徒会顧問も担当していた家本氏が生徒に持ちかけたのは「遊び大会」でした。そして、実際に放課後、生徒会執行部主催で希望者を募ってレクリエーション大会を開くことになります。
 執行部の子どもたちと相談して呼びかけたところ、初めてにも関わらず全校で150人集まったのだそうです。引用を続けましょう。

 最初に「班づくり」というゲームをした。遊びリーダーの指定した数でグループをつくる遊びである。(・・・)最初は二つ、ついで三つ。今度はグループの中に異性を含むことを指定する。さらに、異なる学年が混じるようにと指定する。こうして、最後に三つの学年が混じった15人のグループをつくった。

 これは縦割りグループである。このあと、縦割りグループが対抗するゲームをして遊んだ。(・・・)上級生はみんなやさしく親切である。すぐに仲良くなった。
 生徒会関係の教師も参加したが、三年生の下級生へのていねいな態度に「三年生のまねをするな」と蛇蝎視してきたこれがあの三年生なのかと目を見張って驚いていた「この活動が学校再生に役立つかもしれない」かすかに希望の光がさしたようだった。(45頁)

 この遊び大会は、さらに回数を重ねた。慣れたところで、生徒会集会で、縦割り群による遊びを取り上げた。
 さらに、生徒会の議会や委員会でも、縦割り群で固まって座席をとるようにした。一組群として、一、二、三年の各一組が机を寄せ合いグループをつくって会議に参加するようにした。「新一年生に教えるため」という理由をつけた。(・・・)一、二年生は上級生の指導に感謝した。(・・・)

 この活動は、上級生にも強い影響を与えた。下級生の見本になる、下級生を指導するという意識改革をもたらした。三年生の態度が少しずつ変化してきた。(46頁)

 生徒会顧問会議では、しばしば上級生の指導性が話題になり、(・・・)こうして、年度末反省会で、来年度から少しずつ生徒会活動において縦割り活動を進めることに決まり、「非行学校」から脱出できる見通しが立った。(47頁)

 
 さて、「縦割り群などを取り入れようものならあっという間に学校が荒れるぞ」といった不安・反対の声というのは、現実の生徒の力をなかなか信じられないところから生まれてきます。それはどうすれば変わるのでしょうか。

 上記の事例からもわかる大切なことは「新しい試み」を進めていきたいという個人(自分自身)がまず生徒を信じること。子どもたちと向き合いながら実践し、子どもたちの力(成長)が見えるような成果を一緒に創りだすことだと考えます。

〔私自身も去年、学年のリーダー(正副室長)と相談しながら、生徒の企画・進行による学年(6クラス)合同レクリエーションを「指導」しましたが、リーダーたちは見事に成功させました。「本当に生徒の力でそんなことができるだろうか」という思いも多少ありましたが、そんなものを吹き飛ばしてくれるような力を子どもたちは持っています〕。

 民間教育研究団体では「実践と実績で進める学校づくり」ということがよく言われてきました。「子どもたちの力(成長)が見える取り組み、できたという事実」によって生徒の中に、教職員の中に少しずつ新しい取り組みへの(不安ではなく)希望をふくらませていくことが大切なのではないでしょうか。

 もっとも、家本氏自身も新しい実践や試みにブレーキをかける「保守的な学校現場」に憤りを感じていた時期もあったのだそうです。しかし、そこから出発した考察も興味深いものでした。次回記事で紹介します。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ人気ブログランキングへ 日本ブログ村と人気ブログランキングに参加しています
      ↑      ↑
よろしければクリックして投票・応援いただけますか
(一日でワンクリックが有効です)

(教育問題に関する特集も含めてHP“しょう”のページにまとめています)






Last updated  2009.05.18 23:03:59
コメント(2) | コメントを書く
[家本芳郎のしなやか生徒指導] カテゴリの最新記事

Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.