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2009.09.22
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カテゴリ:反貧困の教育
この間、湯浅誠氏の問題提起(「貧困」を克服していく道)を連載しましたが、教育現場においてそのような提起に応答できるのはどのような実践なのでしょうか

 このたびは「貧困をテーマにした文化祭」に取り組んだHR実践を、事前学習を中心に紹介します。

 「平和」、「福祉」、「教育」、「環境」などをテーマとする展示中心の取り組みが盛んなO高校における文化祭の実践で、報告者のクラスのテーマは「反貧困」。

 担任(報告者)は近年ブームになっていた『蟹工船』ではなく、 『ホームレス中学生』(田村裕著)をとり上げ子どもたちに読ませます。 

 その中で著者(田村氏)は、社会の問題を直接には語らないのですが、

 「(ある日突然野宿生活に追いやられた)田村があれほどの苦悩を味あわなければならなかったのはなぜか

 『(家族の)解散宣言』を出した父親を田村が全く恨んでいないのはなぜか

 という2つの視点から切り込むことによって、田村の貧困体験の背景に社会の問題があるということを共通認識にできるのではないかと考えた」、というのです。

 「『田村はかわいそう』というだけではなく、自分の体験と結びつけて感想を書こう」という呼びかけに応えて書かれた感想から、子どもたちに押し寄せる「貧困の実態」、「それを背景にした家庭の状況のすさまじさ」、さらにはそのような子どもたちが学校においても疎外されている状況が、浮かび上がってきます。

 次に担任は『ホームレス中学生』から発展させて、自分たちのこの辛さ、貧しさについてどこにその原因があるのか、社会への認識を深めさせたいと以下のような学習を進めるのです。

1、非正規雇用とK市役所で行われていた「水際作戦」

2、『ホームレス中学生』に登場する田村の生活保護受給を援助した「清君のお父さん」に夏休み有志で会いに行ったときに撮影したビデオの上映会

3、過労死・過労自殺問題に取り組むU弁護士を招いての講演

(4~6はここでは省略)

 実践の引用・要約を続けます。

 クラスが大きく動いたのがU弁護士を招いて「過労死」問題を学んだ翌日だった。

 一人の生徒が堰を切ったように話しかけてきた。弁護士の話を聞き「うちも過労死するんじゃないか」と思ったというのである

 彼女は友人とともに夏休みに派遣会社に登録。(最初は普通のアルバイトだと思って行ったら派遣会社だった・・・)。10時から20時まで休憩無しで働きどおし。「こんなん毎日してたら、そら死にたくなる。(・・・)いいように利用されてるだけや。」

 彼女の話を聞いているうちにあまりに無法がまかり通っていることに驚愕。担任はすべて文章化してくるように指導⇒LHRの時間にクラス全員が読み、どこが労働基準法に違反しているかを討議怒りの声がクラスに渦巻く⇒派遣会社Sの労働基準法違反とともに、派遣労働者が泣き寝入りさせられている実態、そしてこの派遣会社の違法は訴えれば勝てることを確認

 クラスメートに励まされて本人は「プチ団交」を決意⇒放課後教室で派遣会社Sの営業とメールで連絡を取り、彼女らは思いをぶちまける。

〔⇒その時、メールを用いて行った「団体交渉」の様子〕

 上記のような「プチ団交」によって、彼女らは派遣会社Sに未払い賃金を支払わせることに成功します。ところが、振り込まれたお金の中には派遣会社Sが支払うと約束した「研修代」「残業代」が含まれておらず、さらにもう一回「プチ団交」をした結果、ようやく不足分が振り込まれたのです

 一体どこまで労働者を、高校生をバカにすれば気が済むのか・・・、と担任は感想を漏らしています。

〔補足及びコメント〕

 このような取り組みを通して子どもたちは「勉強して知ることが大切やって思った」という感想を述べています。そして、このような感想は他のさまざまなクラスでも読まれ、 「学校をやめたい」と思う生徒に「学ぶ意味の大切さ」を考えさせ、その結果、退学を思いとどまる生徒も出てきたのだそうです。

 さて、新政権は現行の「労働者派遣法」を問題にし、改正を明言しています。しかし、仮にこれが改正されたとしても、労働基準法違反などの「無法がまかり通って当たり前」の状況が続くかぎり「貧困」も「過労死」も「自殺」も解決されることはないでしょう。

 現在は、上に挙げたような実践や、『反貧困学習』(解放出版社)のような実践も含めて、「貧困」や「労働」の問題に真っ向から切り込む教育実践が求められていると考えるのです。

                                 貧困問に取り組む教育実践2へ                                                     

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