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2011.02.06
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カテゴリ:反貧困の教育
さて、またまた久しぶりになってしまいましたが「世界を開く学び(「はたらく・つながる・生きる」を学ぶ現代社会1」〔=アルバイトをしている高校生が「雇用契約書をもらってみる」ことを通して、新しい世界を開いていく授業実践紹介〕の続きです。

 「Bのレポートによると、最初は『雇用契約書なんてうちにはない』といっていた店長が、『授業の宿題だから、つくってほしい』という彼女の再三の申し出でやっと書いてくれたという。」

 ところが、この契約書がずさんなものだったのでJ氏はこの雇用契約書を、生徒のグループ討議によって検討していく機会を授業の中でつくります。

 「グループ討論で(契約書の)『いいとこ』と『へんなこと』さがしでは『有給休暇が記されていない』『雇用契約の定めがない』『細かい点が書かれていない』などの契約書の不備に関するものや、所定時間外労働だけでなく、『休日週当たり2日』が守られず、六連勤や七連勤があることなど、契約書と労働実態の違いが指摘された。」

 そして、このようなグループ討論と発表を受け、来てもらった弁護士に検討結果へのアドバイスをもらうのです

 「弁護士は、雇用契約書を渡さないのは悪質な場合は最高30万円の罰金にもなる違法行為であること、また、高校生とわかりながら夜10時を過ぎて働かせ、割増賃金も払っていないのは、二重の法律違反であることをアドバイスしてくれた。」

 この授業の後、生徒たちは「自分のバイト先も休憩時間があやふやだったりします。8時間働いて休憩30分てどうなんでしょう。」 「自分は最初に労働条件通知書もらったし、タイムカードは1分やし、イイみせ!」等、の感想を提出しますが、さらに授業後には「未払い賃金をもらった」とか「最低賃金以下の時給を改善できた」などという情報がJ氏のもとに寄せられます

 このように、出された感想は高校生のリアルな実体験と結びついたものであること体験することと認識することが切り離されていないこと、さらには一歩踏み出して現実を変えていく実践と結びついた「世界を開く学び」であることが注目できます

 教室に呼ばれた弁護士も生徒のレポートを高く評価して次のように話してくれます。
 「『雇用契約書をもらうことで、自分が法律的に守られるようにしていくことはもちろん大事だけれども会社にとっても法律を守る会社になっていくということは、大きな社会的意味のあることなんだ。高校生が社会をいい方に動かしたということなんだよ』と。

 さらに報告は続きます。
 「スーパーでアルバイトしていたCは、時給が最低賃金以下だということを知って、パートのおばちゃんと相談して、店長にいきなり言っても潰されるかもしれないから、まず売り場主任会議に持っていって、そこから店長会議にあげてもらって、成功したと言う。」

 「(・・・)今回こういう貴重な体験ができたのも授業があったからだと思ってる☆ 私は今回の経験を通して他の子より一歩成長したと思う。社会に出たら私の知らんこといっぱいあるけど、こういうふうにちょっとずつ成長していけたらいいなって思う」という感想を述べているということです。

 当事者として現実に参加しつつ学ぶことで、高校生は現実を「そこに順応するだけでなく働きかけるべきもの」として批判的にとらえ直し、新しい世界を開いていきます。高校生が実際に行っているアルバイトの「雇用契約書をもらってみる」ことから出発して、このような生きた学びが成立していることは注目すべきと考えるのです。

 確かに、これは「現代社会という教科だけで成立する特別な実践ではないか」と考える向きもあるでしょう。しかし、例えば「歴史」や「国語」などにおいても、その場面で自分であればどのように考え行動するか、を真剣に問いあうことによって「当事者として実践的な認識を深めていくこと」は可能です

 退職校長のtoshiさんが、まさに当事者として世界を開きとらえなおす実践〔人権学習(歴史学習)の取り組み〕を紹介していらっしゃいますので、ぜひご一読いただければ、と思います。

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Last updated  2019.03.30 18:36:34
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