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2013.01.12
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カテゴリ:教育論・教育問題

「体罰は自立妨げ成長の芽摘む」桑田真澄さん経験踏まえ

朝日新聞デジタル 2013年1月11日20時51分


体罰について語る桑田真澄さん

 体罰問題について、元プロ野球投手の桑田真澄さんが朝日新聞の取材に応じ、「体罰は不要」と訴えた。殴られた経験を踏まえ、「子どもの自立を妨げ、成長の芽を摘みかねない」と指摘した。

 私は中学まで毎日のように練習で殴られていました。小学3年で6年のチームに入り、中学では1年でエースだったので、上級生のやっかみもあったと思います。殴られるのが嫌で仕方なかったし、グラウンドに行きたくありませんでした。今でも思い出したくない記憶です。

 早大大学院にいた2009年、論文執筆のため、プロ野球選手と東京六大学の野球部員の計約550人にアンケートをしました。

 体罰について尋ねると、「指導者から受けた」は中学で45%、高校で46%。「先輩から受けた」は中学36%、高校51%でした。「意外に少ないな」と思いました。

 ところが、アンケートでは「体罰は必要」「ときとして必要」との回答が83%にのぼりました。「あの指導のおかげで成功した」との思いからかもしれません。でも、肯定派の人に聞きたいのです。指導者や先輩の暴力で、失明したり大けがをしたりして選手生命を失うかもしれない。それでもいいのか、と。

 私は、体罰は必要ないと考えています。「絶対に仕返しをされない」という上下関係の構図で起きるのが体罰です。監督が采配ミスをして選手に殴られますか? スポーツで最も恥ずべきひきょうな行為です。殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、野球を辞めた仲間を何人も見ました。スポーツ界にとって大きな損失です。

 指導者が怠けている証拠でもあります。暴力で脅して子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法。昔はそれが正しいと思われていました。でも、例えば、野球で三振した子を殴って叱ると、次の打席はどうすると思いますか? 何とかしてバットにボールを当てようと、スイングが縮こまります。それでは、正しい打撃を覚えられません。「タイミングが合ってないよ。どうすればいいか、次の打席まで他の選手のプレーを見て勉強してごらん」。そんなきっかけを与えてやるのが、本当の指導です。

 今はコミュニケーションを大事にした新たな指導法が研究され、多くの本で紹介もされています。子どもが10人いれば、10通りの指導法があっていい。「この子にはどういう声かけをしたら、伸びるか」。時間はかかるかもしれないけど、そう考えた教え方が技術を伸ばせるんです。

 「練習中に水を飲むとバテる」と信じられていたので、私はPL学園時代、先輩たちに隠れて便器の水を飲み、渇きをしのいだことがあります。手洗い所の蛇口は針金で縛られていましたから。でも今、適度な水分補給は常識です。スポーツ医学も、道具も、戦術も進化し、指導者だけが立ち遅れていると感じます。

 体罰を受けた子は、「何をしたら殴られないで済むだろう」という後ろ向きな思考に陥ります。それでは子どもの自立心が育たず、指示されたことしかやらない。自分でプレーの判断ができず、よい選手にはなれません。そして、日常生活でも、スポーツで養うべき判断力や精神力を生かせないでしょう。

 「極限状態に追い詰めて成長させるために」と体罰を正当化する人がいるかもしれませんが、殴ってうまくなるなら誰もがプロ選手になれます。私は、体罰を受けなかった高校時代に一番成長しました。「愛情の表れなら殴ってもよい」と言う人もいますが、私自身は体罰に愛を感じたことは一度もありません。伝わるかどうか分からない暴力より、指導者が教養を積んで伝えた方が確実です。

 日本のスポーツ指導者は、指導に情熱を傾けすぎた結果、体罰に及ぶ場合が多いように感じます。私も小学生から勝負の世界を経験してきましたし、今も中学生に野球を教えていますから、勝利にこだわる気持ちは分かります。しかし、アマチュアスポーツにおいて、「服従」で師弟が結びつく時代は終わりました。今回の残念な問題が、日本のスポーツ界が変わる契機になってほしいと思います。


 大阪府出身。PL学園高校時代に甲子園で計20勝を記録。プロ野球・巨人では通算173勝。米大リーグに移り、2008年に現役を引退した。09年4月から1年間、早稲田大大学院スポーツ科学研究科で学ぶ。現在はスポーツ報知評論家。今月、東京大野球部の特別コーチにも就任。著書に「野球を学問する」(共著)など。

〔コメント〕

 桑田さんの体験をもとにした上記の見解、本当に説得力がありますね。体罰が学校教育法で明確に禁じられているのは、桑田さんも言われるように本物の教育としては決して成り立たないからでしょう。

 学校現場の多くの指導者よりも桑田さんのほうがはるかに広い視野と教育的な見識をお持ちのようですこのような考え(発信)が、運動部の顧問や「強い指導」を求める保護者にしっかり届いていくことを願います

 なお、部活動を通して競技力や総合的な力が伸ばしていくために、指導者が「怒鳴ること」さえ必要でない(むしろマイナスになること)は、過去に運動部を担当した時に私自身も体験しました

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Last updated  2019.03.14 21:17:13
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Re:桑田さん 納得です!(01/12)   アトリエトトロ さん
あらゆる指導者は、童話「北風と太陽」をお読みになっていただきたいものです。北風と太陽ではどちらのエネルギーがつよく、またどちらが憔悴するかも考えていただきたい!太陽となるにはどんなに自身を磨かなければならないか・・・。愛の能力がないから無理矢理 北風になるのだと思います!桑田さんってすばらしい教育者ですね。 (2013.01.12 20:36:55)

Re[1]:桑田さん 納得です!(01/12)   shchan_3 さん
アトリエトトロさん

 コメントありがとうございます。

>あらゆる指導者は、童話「北風と太陽」をお読みになっていただきたいものです。北風と太陽ではどちらのエネルギーがつよく、またどちらが憔悴するかも考えていただきたい!

 そうですね。「北風と太陽」を読んで自分のやり方を落ち着いて振り返ってみることは本当に意味があると思います。 ところが、北風でも「うまくいっている」と勘違いする指導者がいるのが問題なのでしょう。

 本当にうまくいっているのかどうか、桑田さんの「呼びかけ」や体験をしっかりと受け止め考えていくことが大切ですね。

>太陽となるにはどんなに自身を磨かなければならないか・・・。愛の能力がないから無理矢理 北風になるのだと思います!

 同感です。自分自身(指導力)を磨く必要性についても桑田さんは述べておられますよね。 (2013.01.13 11:01:08)

Re:桑田さん 納得です!(01/12)   よっしーせお さん
桑田さんの意見に賛成です。この機会に過去の慣習を改めて貰いたいですね。 (2013.01.14 12:45:00)

Re[1]:桑田さん 納得です!(01/12)   shchan_3 さん
よっしーせおさん

>桑田さんの意見に賛成です。この機会に過去の慣習を改めて貰いたいですね。

 本当にそう思います。
 言葉の暴力も含めて指導のありようを問い直していくことが大切ですね。 (2013.01.14 23:05:14)

Re:桑田さん 納得です!(01/12)   meisinn2006 さん
以前、イシハラが戸塚ヨットスクールを応援していたが、
同じような思想のハシモトが、大阪市立校だということだとニワカに「公務員バッシング」のために体罰否定のツラをするのがけしからんことです。

殴って人を思い通りに動かそうとするのは「指導」ではなくて「軍隊」です。
勝つための「駒」と思ってるから。
(自分の子を「駒」にされても平気な親もいますが、困ったものです)
学校が「使い捨て労働力」養成機関になっているのも、同じところに根っこがありますね。 (2013.01.15 23:02:35)

Re[1]:桑田さん 納得です!(01/12)   shchan_3 さん
meisinn2006さん

>以前、イシハラが戸塚ヨットスクールを応援していたが、
>同じような思想のハシモトが、大阪市立校だということだとニワカに「公務員バッシング」のために体罰否定のツラをするのがけしからんことです。

 確かに橋下氏の根本には「職員に圧力をかけて思い通りにさせようとする衝動」が満ち溢れているようですから、このたびの一件についても第一声が「体罰の容認」だったのも頷けます。

>殴って人を思い通りに動かそうとするのは「指導」ではなくて「軍隊」です。
>勝つための「駒」と思ってるから。
>(自分の子を「駒」にされても平気な親もいますが、困ったものです)
>学校が「使い捨て労働力」養成機関になっているのも、同じところに根っこがありますね。

 そうなのです。「黙って我慢することを要求する“指導”」というのは「物言わぬ労働者づくり」ではないか、という深刻な問いが必要だと思いますね。

 かつて、私がかかわった生徒の中にも卒業後過労死してしまった例があります。少なくとも死ぬまで我慢することのないよう「弁護士による労働法の授業」なども現在取り入れているところです。 (2013.01.16 18:19:55)


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