“しょう”のブログ

2021/07/24(土)07:44

児玉龍彦東大名誉教授・日本の対策「失敗」

時事問題(134)

​第2波へ検査拡充せよコロナの実態把握訴え​ 毎日新聞 2020年6月30日 東京夕刊 安倍晋三首相は自ら指揮を執る新型コロナウイルス対策を「日本モデルの力」と自負した。東京大先端科学技術研究センターの名誉教授で分子生物学者の児玉龍彦さん(67)は、首相の自己評価を否定し、対策は「失敗だった」と指弾する。それでは、第2波にどう備えればいいか。 児玉さんが真っ先に挙げたのは、検査態勢の見直しだった。 「東アジアの中でコロナ対策に失敗したのは日本でした」。児玉さんがこう断言するのは、医療崩壊を防ぐという名目で政府主導によりPCR検査(遺伝子検査)の数を制限してきたからだ。「大量の検査をしないというのは世界に類を見ない暴挙です。感染症を専門としている人間にとって、この発想はあり得ない。感染症対策のイロハのイは、誰が感染しているかをきちんとつかむことです」 東大児玉名誉教授「感染者は報告の10倍」、新宿・池袋「全員検査を」東大で「1日10万件検査可能」、行政官に忖度する専門家会議「意味がない2020年7月3日 小川洋輔  東京大学先端科学技術研究センター名誉教授の児玉龍彦氏は7月3日、日本記者クラブで開かれた記者会見で、これまでに取り組んできた新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査などから「日本の感染者はこれまでの報告の10倍以上いると推定される」とし、「少なくとも歌舞伎町や池袋の繁華街では、区域全体の全員検査を一刻も早くやるべきだ」と主張した。  会見はオンラインで配信された 児玉氏がアドバイザーを務める新型コロナウイルス抗体測定協議会(幹事会代表:川村猛・東京大学アイソトープ総合センター准教授)は5月に都内の医療機関で疾患を問わず受診した患者から採取した検体で1000人分の抗体検査を実施。7件の陽性例があり、陽性率は0.7%だった。東京都の人口に単純に当てはめると約10万人が抗体を持っていることになる(『東アジアで死亡率が低い背景に「SARS-X」?』を参照)。 厚生労働省が6月に実施した抗体検査では抗体保有率は0.1%にとどまっているが、児玉氏は2種の抗体検査薬を用いていずれも陽性だった場合に「抗体保有者」と位置づけるのが「過小評価」だと指摘(『東京都の抗体保有率0.1%、厚労省検査』を参照)。約4万人を対象とし、陽性率が0.43%だったソフトバンクグループの抗体検査結果なども分析し、実際の感染者が「報告の10倍以上に上る」と推定した(『医療従事者5850人抗体検査、陽性率は1.79%』を参照)。 その上で児玉氏はPCR検査の体制について「(東大)先端研だけでもフルにやれば1日数千件は簡単にできる。数万件まで行くかもしれない。東大なら全体で10万件くらい簡単にできる。技術者もいるし、安全施設もある」と主張。新宿・歌舞伎町や池袋など多数の感染が判明している地域では全員の検査が必要だと訴え、「それをやるだけの能力は既に日本の大学や研究所は持っている」と強調した。 感染拡大の当初は「文部科学省の指示で病院以外の施設は全て閉じてしまった」とし、大学の施設を活用しなかったことを悔やんだ。「我々が(研究を)続けようとしたら、あらゆる妨害の渦だった」という。 一方、中国・武漢で990万人にPCR検査を実施した結果、無症状陽性者が300人にとどまったことから、「闇雲に検査をやっても(無症状の陽性者に)当たるとは考えにくい。抗体検査とPCR検査を組み合わせてやっていく。PCR陽性の場合は、N抗原、S抗原の精密な検査、免疫の状態の精密な評価を行う必要がある」と述べた。  「政府のこれまでの取り組みを巡っては「専門家会議に行政官を入れてはダメだ」と指摘。西村康稔経済再生担当相や加藤勝信厚生労働相のほか、内閣官房や厚労省の幹部が多数出席していた新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)を念頭に「行政官に忖度する議事録のない会議では、専門家会議としての意味がない。   専門家というのは公開して厳しい批判を受けないといけない。そのリスクを取って挑戦することがない、若い人にチャンスを与えていないことが、日本の科学技術の最大の失敗だ」と批判した」   〔コメント〕  全く当然のことを言っておられると思えるのですが、これだけ指摘されても日本政府は受け止めることができないのでしょうか? 西村大臣の応答は全く危機感の伝わらない「ぬるい」ものでした。にほんブログ村 教育問題に関する特集も含めて​HPしょうのページ​に (yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。) ​​「しょう」のブログ(2) もよろしくお願いします。生活指導の歩みと吉田和子に学ぶ、『綴方教師の誕生』から・・・ (生活指導と学校の力 、教育をつくりかえる道すじ 教育評価1 など)​

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