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テーマ:旦那さんについて(2469)
カテゴリ:夫婦の愛情
「ご主人の姿を思い浮かべてください」
私の言葉に幸恵さんは、目を閉じて夫の姿を思い浮かべた。 「ご主人の姿は、どの辺りにありますか?」 「2メートルくらい前です」 「ご主人の表情はどうですか」 「不機嫌そうです」 彼女は、自分も不機嫌そうに答えた。 「それでは、ご主人の姿を少しご自分に近づけてみてください……。感じがどんなふうに変わりましたか」 彼女は首をかしげてなにも答えない。だが、その表情からは不機嫌さが消えていた。 「そう、もっと近づけて……もっと……」 彼女の顔からは、さきほどまでとは異なる表情が現れた。 「ご主人の表情はどうですか」 「微笑んでいます」 彼女も微笑ながら答えた。 「そう、微笑んでる」 私も微笑みながら、彼女の言葉を繰り返した。 「それでは、意識だけ幸恵さんの中から抜け出して、ご主人の中に入ってみましょう。そして、ご主人の目で、目の前にいる幸恵さんのことを見てみてください。ご主人の目で見ると幸恵さんは、どんなふうに見えますか」 「さびしそうです」 幸恵の頬に涙が伝い降りた。 「ご主人になりきって、目の前にいる幸恵さんの姿を見ながら答えてください。『ご主人、あなたは奥さんのことを、どう思っていますか』」 「愛しい」 「ご主人、何か奥さんに伝えたいことないですか」 「すまなかった……」 「『すまなかった……』何がご主人を後悔させているんですか」 「さみしい想いをさせてしまった」 「そうですか。あなたは奥さんにさみしい想いをさせてしまったことを後悔しているんですね」 「はい……」 幸恵は、嗚咽する。目と鼻からの液体で、顔がぐしゃぐしゃになっている。 「ご主人、幸恵さんに何をしてあげたいですか」 「わからない。何をしたらいいのかわからない」 幸恵は首を振りながら涙を流す。 「はい、それでは、ご主人の体から出て、幸恵さんの体にもどってください」 幸恵は、大きく息を吸うと、少し冷静さをとりもどしたようだ。 「幸恵さん、あなたがご主人に何をしてほしいのか、ご主人に伝えてあげてください」「何も特別なことはしてくれなくていいの。1日30分、いえ15分でいいわ、二人で話をする時間がほしいの。何を話すでもない、ただ今日どんなことがあったか、私のくだらない話を聞いてほしいの」 「目の前にいるご主人は、なんて答えてますか」 「わかったって、頷いてくれています」 「そう、わかったって頷いてくれているんですね」 「ご主人になんて言ってあげたいですか」「『ありがとう』って言ってあげたいです」 「そうですか。それじゃ、声に出して『ありがとう』って言ってあげてください」 「ありがとう」 「それでは、ご主人にハグしてもらってください」 彼女はイメージの中で、夫にハグしてもらった。「どんな感じがしますか」 「とても大きなあたたかな存在に包まれて守られているような感じです」」 「そう、それじゃ、ご主人にこう言ってあげてください。『ありがとう。これからも私たちを包んで守ってください』」 「ありがとう。これからも私たちを包んで守ってください」 「この大きくてあたたかな存在に守られている感覚を充分に味わってください」 (つづく) あなたも、上の青字の誘導にしたがって、イメージしてみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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