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私が毎週月曜日に通っている「手話文化村」は、東京の恵比寿にあります。
石川から出てきて、東京の地名の手話表現がよくわからないので 「手話文化村」で発売している 「懐かしの東京の手話(地名編)」(音声・字幕なし 47分)というビデオを、2月に購入しました。 ろうの米内山明宏さんが、昔ながらの、東京の地名の手話表現とその解説をしてくれています。 「恵比寿」のところでは、 「七福神は障害者だという説があって、その意味でも、恵比寿に会社があるのも、何かの縁かもしれない」といった解説がありました。 えーーー? 七福神が、障害者なの。 というわけで、調べてみました。 「古事記」の中に次の記述があります。 日本で最初の男神イザナギと、女神イザナミ(聖書でいうアダムとイヴにあたる)の間に生まれた最初の子供が、 未熟児の脳性まひで、3歳になっても、体がぐにゃぐにゃしていたため 「蛭子(ひるこ)」と名づけられ 葦の船に乗せられて、海に流されてしまいます。 それから、数百年の後、民間伝説の中では このままじゃ、あまりにも・・・・という庶民の思いから 葦の船に乗せられて海にたどりついた「蛭子」が、実は、海で釣りの名手になって 蘇って来たという話になります。 「蛭子(ヒルコ)」は、七福神の「蛭子(エビス)」=恵比寿に生まれ変わったのです。 他の七福神も、ただ1人の女神である弁天様を除いて、障害者であるようです。 また、「福子伝説」というものが、日本各地にあるそうで 「障害児が生まれると、その家は栄える」という言い伝えがあるそう。 これで思い出したのは 仙台のお店には、ある人のニコニコとした写真がよく飾ってあるそう。 その人は「仙台四郎」といいます。 本『福の神になった少年ー仙台四郎の物語』や この夏には、映画『四郎伝、伝』も公開されるのですが 仙台四郎は、実在していた人で 明治の頃、商売繁盛の福の神として、商人たちに大切にされていたそうです。 7歳の頃に、川に落ちて流されてから、知能の発達が遅れて ばかにされていましたが 四郎さんが立ち寄る家やお店は、必ず繁盛して いくら招いても、四郎さんが行きたがらないところは栄えなかったことから 「福の神」として、噂されるようになりました。 四郎さんは、とても気を感じる人だったのでしょう。 どんな映画になっているのかわかりませんが 機会があったら、観てみようと思います。 七福神は、障害者。 福の神。 確か、沖縄でも、とても大切にされることを、灰谷健次郎の小説で読んだような・・・ 南米でも、カトリックの教えから、障害者にはとても優しいそう。 障害があっても、今は障害がなくても お互いを尊び合える世の中だといいなと思う、はなでした。 .・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・.・ 参考にさせていただいた文献 ・第4講 聴覚障害者の歴史 ・日本の障害者の歴史 -現代の視点からー 花田春兆 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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