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やさしい世の中にするために

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 TAT0882@ お久しぶり、小谷野です。 さすが、弥生さん。素晴らしい活動ですね。
2007.12.20
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カテゴリ:生き方

累犯障害者

この本は、聞こえない友達から、紹介してもらいました。

著者の山本譲司さんは、菅直人代議士の公設秘書→都議会議員→衆議院議員という
経歴の持ち主。

衆議院議員2期目の当選を果たした2000年9月
政策秘書給与の流用事件を起こし、2001年2月、実刑判決を受けました。

433日間、栃木県の黒羽刑務所に服役した中で、出会ったのが
精神障害者、知的障害者、認知症老人、聴覚障害者、視覚障害者、肢体不自由者たちでした。

最初は、医療刑務所ではなく、一般の刑務所にも数多く障害者がいることに驚いた山本さんですが
慣れるにしたがって、囚人仲間意識も手伝って、積極的にコミュニケーションを取るようになっていきました。

ある日、満期出所を目前にした受刑者の一人が

「山本さん、俺たち障害者はね、生まれたときから罰を受けているようなもんなんだよ。
だから罰を受ける場所は、どこだっていいんだ。
どうせ帰る場所はないし・・・。
また刑務所の中で過ごしたっていいや」

再犯をほのめかしているとも受け取れることを言います。

「俺ね、これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかったって思っているんだよ」

とも、真顔で語る人たちがいました。

塀の外の暮らしの方が、自由も尊厳もないと感じて生きている人たち。

知らないふりをしたり、知ろうともしない周りにいる人たち。

行政や、福祉関係者が、しっかり関われば
周りの人たちが手を差し伸べていれば
起きなかった、起こさなくて済む事件がたくさんある。

刑務所の更正プログラムも機能は果たしておらず、
性犯罪者に対しても更正されないまま、出て行く達がいて、犯罪をまた犯している。

刑務所での体験を無にしないように、山本さんは、出所した2002年8月以降
もがき苦しんでいる中
副島弁護士が訪ねてきてくれて、活路が見出されました。

そうして動くなか

2005年 刑務作業中心から、矯正教育を重視するようになった「受刑者処遇法」が成立。
2006年5月24日から、刑務所の運営が新法によって運営されるようになっています。

障害のある受刑者への福祉的処遇は

心理職やソーシャルワーカーの人員確保がそれなりに進み、刑務官の社会福祉施設における
研修制度も始まり、実習を行っているそうです。形だけのものでないことを願ってます。

刑務官も、受刑者に暴行を働いたりする生き方は、本来したくないはず。
人員も確保されて、彼らの研修も充実する必要が、ほんと、あるなと思います。

刑務所の中の改革だけではなくて
刑務所に入る前、出た後の、社会における福祉の改革も、もっと重要。

この本は、暗いつらいイメージがあるかもしれませんが、ぜひぜひ!
読んで、知って、感じて、動いてほしい。
同じ日本のなかで、起きていることに目を背けないでほしい。
ちゃんと知ってほしい。

人の尊厳が保たれていることが当たり前の社会になって行きますように。

すべての人はつながって生きている。
ぜひ、目を向けてほしいなと思います。









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最終更新日  2007.12.20 15:10:23
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