やさしい世の中にするために

2009/09/21(月)14:34

ココロノウタ  今井絵理子さん

生き方(443)

Sさんからお借りしていたスピードの今井絵理子さんが書いた「ココロノウタ」を読みました。   ココロノウタ 息子の礼夢(らいむ)くんは、生後3日目に耳が聞こえないことがわかった。 その後、内耳と聴神経がない珍しいタイプだということも。 内耳や聴神経がないというのは、私も初めて知りました。 「人工内耳」をつけたいと思った場合、内耳の蝸牛に電極を埋め込む手術を行う必要がある。 でも 礼夢くんには、蝸牛がないから、人工内耳はつけられない。 ただ、ドイツやトルコ、アメリカなどでは、そういうタイプの人には、「脳幹」に電極を移植する手術が熱心に行われていて、「人工内耳」と同じような結果が得られるらしい。 また、日本では、片耳だけしか認められていない人工内耳は、外国の中には、両耳とも人工内耳にすることが許されている国もあるそう。 個人的には、人工内耳よりも、手話などを用いたコミュニケーションが取れる方がいいなあと思うけれど 選ぶのは人それぞれ。 でも、自己判断がまだできない子どもは親の意思に左右されてしまいますよね。 子供の耳が聞こえないことがわかって、どうしたらいいのかわからない親御さんには 今井さんの本は、いろいろな情報を提供してくれていて、選択する幅を広げてくれると思う。 この本をきっかけに視野が広がればいいな。 礼夢くんは、音は聞こえなくても、体で音を感じているみたい。 去年、映画「ゆずり葉」の応援の集いで 舞台に上がっていた礼夢くんを、聞こえないとは知らず、見ていたのだけれど 舞台度胸があるというか 体でリズムを感じているように感じました。 本の最後に、今井さんは、黒柳徹子さんと対談されていて その中に、印象に残った言葉がありました。 黒柳さん: アメリカのハリウッドでいつもみんながいっていることとは 「○○のある人がするべき仕事がある」ということ。 ・・・ ○○は、何だと思いますか? 財産? 続けますね。 黒柳さん:私は、自分が有名になりたいって思ってきたわけじゃないけど、 たまたま有名になったからその○○で人のためにできることがあればという気持ちなだけです。 上と同じ言葉が入ります。 答えは 「名前」 です。 名前があるからこそ、できることがある。 黒柳さんも 今井さんも。 名前があることだけに満足せずに、できることをやっている黒柳さんは素晴らしいですね。 そういった心の高い人が、芸能界でも残っていけるのかもしれません。 逆に、名前はなくてもできることは、たっくさんある。 毎日、たんたんと、できることから一生懸命に。

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