2010/05/19(水)15:48
【戦評】 2010年5月18日(火) ●楽天イーグルス5-7横浜ベイスターズ ルーキー戸村崩れてプロ初勝利ならず (>_<)
東北楽天ゴールデンイーグルスは本拠地に戻り、横浜ベイスターズとの2連戦です。
まずは1回戦です。相手先発・清水の2四球を契機に5回2アウトから4連打、鉄平、中村紀と適時打、さらに山崎武の3ランが飛び出し5点を先制するものの、直後に戸村が崩れて同点とされ、終盤、村田の一発等もあり5-7で敗戦しました。これで交流戦成績を3勝2敗とし、5月月間成績は6勝6敗、通算成績は19勝25敗としています。
まずは下記の年度別成績をご覧ください。楽天って横浜に相性悪いんですね・・・ガクッ!
5年間で11勝13敗です。初年度をぬかせば5勝13敗!
訂正:御指摘いただいたとおり、楽天の13勝11敗でした。下記の表、基本は横浜の戦績なんですが、楽天vs横浜のところは楽天の側から見る仕様になっています。
■横浜ベイスターズ:交流戦年度別成績
●楽天イーグルス5-7横浜ベイスターズ
この試合で3回目の先発となったルーキー戸村。ちょうど打者が1巡する1回から3回までは結果でみれば三者凡退に完全に抑え込む見事なピッチングでした。
しかし、中身を見ると、序盤から力んですっぽ抜けたりワンバウンドしたりする場面が目立つ内容でした。下記図を見て下さい。各コースの上段が直球、下段が変化球です。
■楽天・戸村のストライク/ボールゾーン比率
ストライクゾーンの球は全体の40.0%でした。
ストライクゾーンのストレートは26球で全体の46.4%、
ストライクゾーンの変化球は16球で全体の32.7%、という内訳です。
この値が高ければ良いというものではありません。
高めの釣り球などボールゾーンで勝負したり、クサイところを突く配給もあります。しかし、この試合の内容はそのようなケースはほとんどありませんでした。
このように、直球も変化球もストライク率が5割を切っており(だいたい好投した投手は60%前後ある)、制球がかんばしくなかったことを裏付けています。
さらに細かくいきたいと思います。
一挙5点の先制点をもらって迎えた直後の6回表のマウンド。戸村は金城、石川、藤田、内川、村田、スレッジまで投げました。6回に投げた球数は33球でした。そのうちストライクゾーンの球は直球・変化球合計で10球。6回の戸村は実に69.7%の球がボールゾーンだったのです。
データ上からでも戸村が6回に一気に制球を乱したのが見てとれますよね。
とりあえず、今日の試合の感想第1弾はここまで。
残りの感想は明日補足します。
■楽天投手陣の球種別割合
戸村105球・・・St56、Sl36、Fo13
辛島7球・・・St4、Ch2、Cur1
井上21球・・・St9、Cut11、Sl1
片山26球・・・St8、Sl7、Sh5、Cut5、Ch1
小山17球・・・St11、Sin6
■横浜投手陣の球種別割合
清水101球・・・St24、Sh19、Fo20、Cut30、Cur4、Ch3、Sl1
真田17球・・・St5、Ch4、Sh5、Sl2、Cur1
牛田19球・・・St12、Fo5、Cur2
山口33球・・・St21、Sl11、Fo1
■両チームのカウント推移と打席結果
赤紫の網掛け=空振り、黄緑の網掛け=ファウル
ストレート・・・St、カーブ・・・Cur、スライダー・・・Sl、カットボール・・・Cut、シュート・・・Sh、フォーク・・・Fo、シンカー・・・Sin、チェンジアップ・・・Ch、パーム・・・Pa、ナックル・・・Kn、ストライク-ボールの順です。カウントの太文字はストレート、太文字ではないのは変化球です。
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